トコトコさん...
こうやってみますと、やはり詩というものは
ほつほつと浮かぶその火の言葉が
実にかろがろしく思えてしまったり
きらきら見えるような
これらの砂より
果てしなく遠くの
かすりもしない次元を
自分勝手に走っているような
あるいは幻想だけ
淡く見せかけて
じっさいは実らない果実のようで
やりきれない気がします
美しく見えるものと
美しくないとされているものに
そのあいだに
なんらの隙間もじつはなくって
そういった一切が
ほんとうはわたしの好きや嫌いで
ならならと一様に隣り合わせに
ぴっちりとズレなく配置され
空間で固定されるのですが
いま思うと
そのようなすべてが
その自前の感覚が
心地、ちいさく感じて
目に見えないことを
どうしても信じたくなるのです
けれど、
じっさい存在するのは
いま目に見える物や行動で
意味づけされたそれらの背景や
性質や法則なんかは
有りはしないのだが、
現実にはよほどそれらの方が
大きな力をもって
人を縛って
色々の可能性を
なきものにしているのだ
何をすれば良いのだ
ほんとうにわからない
してはいけないことも
何もないような気がする
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