第10話本

「--木、火、土、金、水の順に五行を巡らせることを相生そうじょうと呼ぶ

逆に、土に対しての水のように、「一つばす、またま一つ後ろにする」

この関係を「相克」という


相生とは、産まれる関係、逆に相克とは死ぬ関係であると考える


生と死それが、あることが理解できるだろう


西洋でいうウロボロスの輪は、「ことの典型」

つまり、--不死の軍団


思えば――中国の「儒教」や「仙人」という概念でも、不老長寿


と不死こそが目的でもあった


ではーー中国の4千年の歴史において、不死者はいないのか、もちろんいる


一般に公にされてない「秘術」を解明するためーー考えた

逆転の発想だーー


死ぬと同時に蘇生がかかるのなら、死んだりしない


ーーそういうことだ、何をばかげたことをと思うかもしれないが

諸君は中国という言う国を知っているか


ーー彼の国は本気で「世界征服」を目指し、中国の元そのほかの国は貢物をせよ

と考えていた

このあたりは、かんわのなのこくおうや「卑弥呼」という呼び方

もっと言えば、漢字に表れている


ーーそして中には「死」も征服するべき攻略するべきものと考えていた


ーーその概念で、「キョンシー」という怪物が生まれた


ならば作ろうではないか、もう一つ別に――死者の軍団を」


頭がくらくらするーーどうしてこんなこと


その時だった、エーデルワイスとは、祖国から逃げ出してきた者たちが

エーデルワイスの花に対して語りかけてるというものだったな、と

(ならばアイツは中国人かーーいや、そんなことはない

どっちの親も知ってるがどちらも日本人だし、じいちゃんばあちゃんも)


この時、彼は見落としていた、幼少時の約束にこそ「エーデルワイス」の意味

彼らだけの意味を汲み取ることはあったのに、忘れていたのだーー

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