第9話ありひしのおもいで


男は写真を見る、曲を歌う


サンバヤッサという、踊りである、これを夏の祭りで踊ったことがある

見よう見まねで、「、、、あのころ楽しかったな、バカが」


ーー今は守るものがある、それはいい

それはいい

「写真を見る」

今度は、ぼろぼろの写真だ、涙と鼻水とその他いろいろで色あせた写真


その中で、「着ぐるみを着た妖怪たち、、、」いや、妖怪の紛争の上に

怪物の着ぐるみをきた仲間バカどもの姿である


――楽しかった、ばかばかしくて笑えて来たけど、楽しかった

「、、、4歳のころのさ、夢がかなったんだ、、、あいつのおかげなんだ

、、、あいつがいなければ、俺はとっくに野垂死んでいたよ」


ーー肉じゃがのいいにおいがする、今夜のメニューだろうか

「肉は嫌いって言ってんのに」

そう悪態をつきながらもわかっていた、肉は入れてないことに

肉なし肉じゃがである(肉じゃがの意味)


「倉上」は、彼を刺すーーいや、視線で刺し殺す

だが、通じない

(--元政府対呪術機関「w」所属の人間さすがといおうか)

そうかいかぶっている

ーーただ、今夜のメニュー―に心躍らせてるだけ

「待て」

そういったが、車のお時かき消される

「くっ」

今に見てろよ、兄のライバルは必ず倒す――弱点を探り出して削ってやる

そう告げた、倉上は、こけた挙句に眼鏡を割りそうになった男に

本気で同情するそして、あきれる


ーーどうやら買いかぶっていたようだな、と


だが油断は禁物――今のがフェイクである可能性もあるのだから

そうとも知らず、ふくよかな腹を見せつつ、家に帰ってくる父親パパ


ーー守ると引き落とす、両極の考えを胸に秘めながら、今はただ

そっと月が照らす


一方そうあれなかったのは、水上である

「--屍、死者の軍団だと」


死者の軍団といえば、北欧神話が思い浮かぶ

ーー屈強な男ども「戦士」の魂が住まうところだ

戦乙女たちが世話をするというあそこーー


「キョンシ―の大群でも作ろうってのかよ」

序盤だけで、もうこれだ、--しっかりついてこれるか「悪意の塊」に

「底なしの狂気」に

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