第8話蟻地獄<アリジゴク>


その部屋は、高い高い建物の地下にある


「白衣の男」が所有していた「マンション」いや、研究棟


――代0実験棟


それを知るものはこう呼ぶ、あれは「悪夢」だ


――何が、悪夢か――代0実験棟は、部屋がが防音の密室になってる上

すり鉢状の、部屋


誰が、読んだかアリジゴクーーそれが幾重にもある「部屋」なのだ


アリジゴクの真ん中には、檻ーーそれも、檻の中には両手を縛る木の板がある


第ゼロ実験棟は、存在自体を知らない


被験者の皆さんは、その大半が「精神病棟」に移行してる

それかーー自殺している


第ゼロを抜けた先に、あるものは2つしかない


ーー死ぬか、生き抜くか


ーー生き抜いても、精神病棟ーーそれか「第8監獄}

通称ーー「負」の「八監獄」と呼ばれる実験施設に送りにされる


「白衣の男」たちからすれば、なんてこのない人生を歩いてきた

そんな人が多い

富も名誉も、名声もーー当然だ


一般人に、はそんなに名誉がなく、富もない――わかりきった話ではあるが


第ゼロの人間は、丁寧に人の心を折る


そんな白衣の男たちが注視している存在がある


あの女だ

「あの女の子は、能力が目覚める年頃だろう、だが、「一族」とかかわってしまった」


ーー間違いなく、出自というか「DNA」は「あの一族由来」のものだ


を相手にするのは、どうも怖いというか


膂力、勘、力そのすべてにおいて、上、ゆういつーー金だけはないが

それを補って余りあるチカラだ


「、、、どうする」

「あの一族を避けて戦うしかないのでは」

「--いや、がかかわってる以上ありえないな」


ーー必ず、あの一族とやりあうことになる

ばなれしたあいつらにな


そう決意を高めるーーそうだ、どんな苦難でもどんとこい

立ち向かって見せる

「「絶対的正義の名のもとに」」

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