第4話おにぎり
水上英輔は、自分の母のことを嫌いだと思っている
いや、純粋に嫌いではないのだが――なんというか、
母が自分をかまうのはいいのだが、そのせいで父が嫉妬してるのだ
「英輔のお世話はいいから」「英輔を愛してるんだねぇ」
などど
それに対し微妙な気持ちになった、母はあなたのものだ
俺はとりはしないという気持ちと
そう呼ばれることがまんざらでもなく、お世話をしてもらいたい気持ち
ーー自分の劣等感だから嫌いだーー母ではなく、自分のそういうところが嫌いだった
「なぁ、英輔ーーお前、親父さん帰ってきたのか?」
英輔の父親は、今は、留学している、もっとも近所でも有名な仲の悪い「夫婦」だったから、別居婚じゃないのかって思われてるけど
「--んにゃ、別に」
英輔は、思っていた、自分の勉強のことで父親に殴られ、責められ
そのことで、母親が助けに来るもーー最後には裏切り怒られる
小学校のころ、そんな日々を過ごした中で、英輔はいつからか「守ってくれる」ものにあこがれた
「そういやさ、あのころ、楽しかったよな」
「そういう考え方嫌いだぜ、英輔
ダメ人間」
ーーこの世には、かかわっていいものと行けないものがある、「水上英輔」の「異能」はまさにそれだ
英輔のゆがんだ心を,投影したようなものーー「いびつな盾だ」
「英輔、、、、ありがとな、最後にお前に会えてよかったよ、、、ごめん、誤れそうにないや、、、天国にいる妻に、、、わりぃことをした、すまねぇなーー「白衣の男たち」水上、俺の遺書は、団地にある、自室だ――カギを渡しておく」
鍵が投げ渡される
「それからーー守れお前の「異能」で」
ダイナマイトが発動するーー盾を使い、そのダイナマイトを使えなくするために、近づこうとした時、破裂する
「、、、なんで、なんでだ」
ーー水上、すまねぇ「白衣の男」たちの「研究」をとめてくれ、きっとお前ならできる
お前は、守るものになりたかったんだろーー完全に守ってくれるものがいなかったから、自分で自分を守って、その次にーー自分の力で
から「誰かを守りたかった、ああ、そうだ、でも死ぬな、死ぬんじゃねえ」
守りたいと願った、水上英輔の絶叫はしかし、消えた
おにぎり型のストラップがついた、キーホルダーを残して
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