第3話スーパーの買い出し
「ダメ人間」は、自分の異常を「否定」してない
むしろ愛してさえいた
それありきの自分だとーーそれはいいのだが
「ああいう輩はなぁ」
ほっといてほしい、ほっといてほしいのだ「質問」ではなく、尋問されげっそりしている
「よう、ダメ人間、それに英輔(えいすけ)久しぶりだなぁ~」
共通の中学の時に部活仲間である、中学の時は野球部それも万年一回戦負けで
あまりかったことのないチームでかつ、楽しみこそが目的、みたいなところがあったので、比較的ゆるい
「--これからスーパーか、一人暮らしはきついよなーー」
一人暮らし、か
「親友」も、「部活仲間」も、「水上英輔(みずかみえいすけ)と、小学校からつるんできた
親友は一時、東京へ行っちゃったけど、でも今は地元の「都城」でアトリエを開いている
なんだかんだ言って、「男友達」として、盛り上がったよな
「水上」は、親の教育方針でゲームを持たせてくれなかったから、ゲームの話には乗り遅れたが、それ以外はついていけた
「黒歴史」の高校生活――灰色の青春の原因は、ひとえに「小、中とつるんで来た面子」を失ったことにあるだろう
ーーその中でも、自分の「異能」を肯定的にしていたのが、「あいつ」だった
親友だけは、みんなが、将来の仕事で、困りまくるなかこう書いていた「専業「主夫」と
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今は、昔のこと
クラス中で、おこなわれた、中学の参観日――将来の夢
「俺の夢は自分の能力を利用して、専業「主夫」になることです
そしてーー愛する「 」に、おいしいごはんを作ってあげたいです
ーーそれが、俺の夢です」
それ以来男のくせに、「「専業「主夫」」だなんてと「ダメ人間」というあだながついた(「先生がつけた)
まぁ、からかわれても普通はへこむだろうが、へこまない性質(たち)だったからよかったのだろうが、普通に差別だ
だけど読んでしまうーーダメ人間と
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「そういや、英輔(えいすけ)覚えてるかーー中学時代、みんなで女装したこと」
栄養会の時のことである、実際あの時は、野郎がアッ待って、ミニスカサンタ服を着て、はやりのグループアイドル(女)の曲を踊るという、ひどかった
「俺、その時思ったんだーいつか「後悔することが」あるってでも乗り越えられるって」
それは黒歴史会と言おうとしたが真剣な顔をしていたのでやめておいた
「なぁーー「英輔」俺には、よ、--いや「ダメ人間」悪いな、すまなかった」
土下座である
「--俺知ってたんだ、知ってて黙ってたんだ、見て見ぬふりをしてた
お前とあの子のことを
それが許されることじゃないってわかってる、裏切り行為だって
家族喰わすんだって正当化してて」
一発殴る
「これで、罪滅ぼしは済んだだろーーそれより、「世界の秘密」をどうにかする法
が先だ」
「ああ」
ついていけない、水上英輔--置いてきぼり
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