第2話専業「主夫」


恰好はダサくない、ただ、雰囲気がダサい


なぜだろう、中性的な姿をしているのに、まとう空気が、「オッサン」なのだ


「--よう、だめにんげん」


「ひどくねぇ」

大げさに反応する、人物こそ俺の親友である、

三橋という、人物曰く「陽気なおっさん、とか親戚のおっさんだね」

とか言われてる、まだ、20代なのに、この呼ばれよう

ーーすごく、面白い


「とりあえず、あがれよ、今誰もいない全員上がれんだろ」

ーー人形、作家のアトリエは、結構広いのだが、いかんせん人が多いのだ

いつもは


「お邪魔しま~す、ところで「オッサン」--かわいいこちゃんは見つかりましたぁ?一生独り身なんじゃないですかぁ~」

三橋一美(みつはしかずみ)40歳――彼氏いない歴年齢と同じ


本人は、今度こそ――相手を見つけてやるんだからと息巻いてるがたぶん無理

原因は、仕事とか、家事になると性格が変わるところにある、と思ってるが何も言えない

そんな一美はおっさんが作った紅茶を飲みながら、大股で、タバコをふかしている

「ふーー、娑婆の空気はやっぱりうまいぜ」

そんなつっこみがいあるセリフを吐きながら、、オレンジペコを酒でも飲むかのように飲み干す


――今度淹れたのは、パッションフラワーだ、、、「鎮静効果」を狙ったのだろう


それは、一美はわからなくとも、後ろにいる人物はわかったようだった


日本政府対呪術機関通称「w」大佐の「倉上」だ


倉上はもともと、もっと上の階級だったのだが、「兄」の不祥事で2階級落とされた

「ほぅ、これはこれは、素晴らしいものを用意してくれるじゃないか」


倉上はそういいながら、チラリとにらむ

それはーー昔、ダメ人間が、「w」に所属していたからだろう


ーーそれも、過酷と呼ばれた「東京の情報部」に


「うむ、私が来たのはほかでもないーーそこの確か「ダメ人間」とかいったかな

お前の異常を見るためだよ」


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