人間の事が好きなんです。

ピーピーボーイ

第1話 死にたい理由

もうすぐ親が再婚する。


こんなに死にたいと思ったのはいつぶりだろうか、いやずっと思ってるか。

他人からみたらよくある事かと言われそうだけど自分にとっては最重要案件だ。



母さんが死んで12年経った。もうそんなに経ってしまったのか、だけど俺の父親 香波 総司にとってはどうでもいい事のようだ。


重い足取りで家の扉を開けると見たことの無いピンクのハイヒールが玄関にあった。


ずっと母さんに一途だと思っていた父さんはもう居ない。


「新しいお母さんだよ。」


誰だよ、誰なんだよこの女は、、濃い化粧で香水の匂い漂わせてる女は、、、、こんな奴母さんじゃない。



すぐ様家を飛び出した。父さんは追いかけて来なかった。


ああ、俺なんか要らないのかな。


その女が大事なんだね。


辿り着いた公園のバスケコートに寝そべって心の底から叫びたかった。




















死にたいって



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