この世界の人類の性欲はヤバい
「まあ、そうゆうことになるね」
「なんつーかヤバいっすね」
正直引いてる。同じ人類としてなんかこわい。
「なんでそんなことになったんです?」
「多趣味なんでしょ?性欲ならこの世界で一番なんじゃないかな」
顔に手を当てて落ち込んだ。
知識と性欲が取り柄って頭おかしい......。
「この話はもうやめましょう」
「そうね......」
カランカラン
「いらっしゃいませ。ほら、今度はソラがやってみて」
「はい」
見様見真似だが接客をしてみる。
「い、いらっしゃいませ~」
ダメだぁー。緊張して声に力が入らない。
「風邪薬もらえるかな?」
「わかりました。風邪薬ですね。少々お待ちください」
風邪薬、風邪薬......って俺文字読めねえよ!
「アリスさん、アリスさん」
小声で服の袖を引っ張りながら呼ぶ。
「ん?」
「そういえば俺文字読めないなぁって」
「あ」
「すいません」
「いいよ、いいよ。......はいこれ風邪薬ね。100ピース」
「ありがとうございます。......お待たせしました。100ピースになります」
「はいこれ」
さっき見せてもらったのと同じ硬貨を1枚渡される。
レジ打ちのお金入れるとこってどこだ?
悩んでいるとアリスさんに後ろから肩をちょんちょんとつつかれた。
少し振り返ると小声で、
「右上のボタン押して」
右上?右上、右上......。
言われた通りレジ打ちの右上にあったボタンを押すと、
ガラッ
「うわっ」
すごい勢いで出てきた。
もらったお金をしまい、
「ちょうどですね」
薬を袋につめてから、
「お大事に。ありがとうございました」
お客さんは帰っていった。
「ふぅー」
「お疲れ」
「接客って大変ですね」
「あはは、次第になれるよ」
「頑張ります」
「あと寝る前に文字も教えてあげるね」
「ありがとうございます」
「じゃあ、仕事がんばろー!」
この後めちゃくちゃ仕事した。
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