エルフと妖人種
「お、準備できたみたいね」
服を着替えて指定された扉を開けるとそこは、販売所になっていた。
そこまで広くはないが、左右に天井まである棚が置いてあり、茶包みに入っているものが置いてあった。
「結構似合ってるじゃない」
店を見ているとアリスさんがそんなことを言ってきた。
Yシャツを着てその上から、ジャケット?っていうんだろうかを着ている。ズボンは学校の制服と大差ない。......執事服みたいだ。
「ありがとうございます。そうだ俺が来てた服ってどこにあるんです?」
「今洗濯してる」
「あー」
いや、ほんとに何から何までありがとうございます。
「ほら、お店開店するわよ」
「はい。......って言ってもなにすればいいですか?」
「して欲しいのは店番なんだけど、しばらくは私も一緒に店番するから。それで見て学んだり、分からないことがあったら言って」
「わかりました」
カランカラン
ベルが鳴ると店に一人のエルフがやってきた。髪の長い人だ。
「いらっしゃいませー」
「あ、い、いらっしゃいませ」
慌てて挨拶をする。
「アリスさん、いつものお願いします」
声低っ、男の人なのか
「わかりました」
そうゆうとアリスさんは下から店に並んでるような茶包みを取り出しエルフの人に渡した。
「じゃ、いつもどうり120ピースになります」
「はい、じゃあこれ。いつも助かるよ」
男性は銅のようなものを3枚渡した。
「ちょうど、ありがとうございました」
「あ、ありがとうございました」
エルフの人が店を出た後、
「何を渡したんですか?」
「薬、あの人の息子さん病弱でね。医者も週に2、3回しか来ないから」
薬......そういえば薬師って言ってたな。薬とかに詳しい人だよな。......棚に並んでるのは全部薬なのか。
「そうだピースってわからないでしょ?」
アリスさんが聞いてきた。
「はい、聞こうと思ってました」
「ピースってのはこの世界のお金で1ピース、5ピース、10ピース、50ピース、100ピース、500ピース、1000ピース、10000ピースがあるの」
説明しながらアリスさんはそれぞれのお金を見せてくれた。
形や仕組みは日本とほぼ変わらないみたいだ。覚えるのが楽でいいな。
カランカラン
しばらくするとまた人が来た。......いや、人じゃない?!
小さいうえに羽が生えている。耳も長いが何より顔が怖い!
なんか宇宙人みたいな......そう!ティン〇ーベルみたいな体にグレイ型宇宙人の頭が付いてる感じ......。怖い怖い怖い!
二人は俺がビビっているのを気にせずに会計を済ませ、怖い人は店を出て行った。
「あーびっくりしたー。誰ですか?あれ」
「
「え、エルフ?いやいやいや全然アリスさんたちと見た目が違うじゃないですか」
「あーそっかそっかごめんね。びっくりさせちゃったね」
アリスさんは謝ると説明を続けた。
「
1つはウェンディさんみたいに
もう1つは私みたいに人と妖精種の血が混ざっている人(
それでその二種類をまとめたものが妖人種ってわけ。ほかの種族も同じ感じ」
「えーと、つまりこの世界の人類......サピエンティアは他の種族全員とヤッたってことですか?」
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