Hentai、ハマる

第71話 極楽浄土に行きてぇー、と思うよね。思わない?





 突然ですが、皆さんはあの世――極楽浄土に行きたいですか?


 


 

 僕は行きたい。少なくとも地獄よりは雰囲気良さそうじゃないですか。煌びやかで華やかな世界ですし、きっと人間関係とかストレスとかから解放されるんでしょう! 極楽万歳!!


 と、極楽浄土の話を聞いたら思いませんか?

 でも、そうは思わない高校生がいたんだな。これが。


 ―――――

 仏教の教典のひとつに『無量寿経むりょうじゅきょう』というものがあることを知りました。その一節に、「西方極楽浄土は宝石でできている」と書いてあるんですよ。極楽浄土の地は宝石でできているらしいんです。

 

 (中略)

 

 「無量寿」というのは、「はかりしれないほどの光」といった意味です。根源となる仏の教えが書いてあるんですが、極楽浄土がいかに華美で荘厳かについて描写されているんですよ。

 そのお経を高校在学中ずっと読まさているうちに、「極楽」と言われる“すべてのもの”が助かるような所でも、とぼんやり思いました。

 ―――――

 “はかりしれないほどの光”でも、すべては救えない――市川春子

 https://cakes.mu/posts/5370



 凄くない? この発想。

 市川春子先生すごいよ!!



 はい、今日は市川春子先生の漫画「宝石の国」をひたすら褒める記事です。突然、極楽浄土の話をし始めて「ついにあの世へ片足踏み入れたか」と心配された皆さま、ご安心ください。まだ現世の地も踏めておりません。いつになれば地に足がつくのでしょうか。楽しみです。


 さて、僕は今「宝石の国」にハマっています。そして「色んな人に見て貰いたい」という欲求に突き動かされています。好きなモノを薦めるのはとても難しく、何からどう攻めれば良いのか分かりませんが、熱があるうちに書いてみようと思います。


 でも、まずはやっぱり一番の魅力を伝えるべきだよね。この作品で何が魅力かを端的に表しましょう。宝石の国の魅力は、ずばり――です。




 ――え、極楽浄土云々を最初に持ち出しといて、一番の魅力は掛け合いなの? 大丈夫? 頭とか欠けてない?

 というご心配はごもっとも。話の筋が見えないのが僕の話の筋です。正直ね、1,000文字ちょっとに魅力を凝縮できるほど胸筋鍛えられてないからね。もうちょっと筋トレ頑張るよ。


 ともあれ、宝石の国の魅力はガールズトークならぬ「ジュエリートーク」にあります。28体の宝石が出てくるのですが、そのどれもが個性的。主人公で不器用の極みのフォスフォフィライトに始まり、やぶ医者のルチル、「みんなのアイドル」ダイヤモンド、二重人格アレキサンドライト、戦闘狂ボルツ、最年長三千六百歳のイエローお兄様……etc


 彼らが織りなす色彩豊かな駄トークが癖になります。


 フォス「アイデアがでなくて苦しくて砕けそうなのです。どうか示唆をお与えください」

 ダイヤ「何のアイデア?」

 フォス「それは言えない。とにかくアイデアの出し方出せや」

 ダイヤ「あらまあ むずかしい」

 

 みたいなほのぼのトークが戦闘そっちのけで繰り広げられますので、シュール系のんびりトークが好きならおススメです。

 

 いや、まじでお時間あれば見てみて下さい。キャラ(宝石)が多いため、最初は判別しやすいアニメをおススメします。アニメでは更にフォスの動きと声が面白く――いや、可愛くなっているので騙されたと思って1話を見ましょう。


 もちろん、続きます。



 

 参考――宝石の国 本PV

 https://www.youtube.com/watch?v=pwFpAyEuph8

 カッコいいよね、このPV。ほのぼのトークは予想できないかもしれないけどさ、実際はいっぱいあるんだよ。まぁ、ほら、これってカッコいい所の切り抜きみたいなものだから。僕でもカッコいい日常場面だけ切り抜いたらジョニー・デップもびっくりの渋い仕上がりになるから。「お前まだ仕事してないのか?」とか混じってくるところは親近感しか湧かないけどさ。

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