第34話 読者が増える書き方とは
んなもの、分かってたら苦労しねーよ。
はい、以上。お疲れさまでした。
と、まぁ、開口一番に本音が出てしまいましたが、そういうことです。狙って読者が増えたらそれに越したことはありません。その方法が分かっていればとうの昔にこのエッセイもバズりまくり、印税で毎晩ハーゲンダッツを食べて、抹茶クリスピーサンドを求めてやってくるカワイ子ちゃんに囲まれているはずでしたから……。どうすれば読者って増えるんだ。僕も頭を
ですが、こうしてエッセイだけで30万字近く綴って来て、更にはそれを読んで下さる方々のことも顧みて、どんな文章を書いていきたいか。どんな文章に手ごたえを感じるか。そんなことを書きたいと思います。
さて、まずどんなことを書けばよいのか。これは前作のラストでも書きましたが「他人に書かれたら地団駄を踏んで悔しがる」ようなことを書くのが良いです。それが仮に多くの人の共感を得られず、多くの人の叫喚を浴びる結果になったとしても、自分にとっては大きくプラスに働くはずです。
一般的にウケるネタというのはあります。木戸に立てかけし衣食住という言葉があるくらいですから。カクヨムだと異世界転生、恋愛(ラブコメ)、創作論、作品紹介などがウケるでしょうか。残念ながらこの中に「鼻くそ」やら「変人」やら「ネルソンマンデラ」は入って来ません。非常に残念。
ただ個人的な見解として、エッセイはそこであえてウケを狙いにいくと後々辛いんじゃないかなぁ。いや、戦略として
実際、この創作論(?)もどきも「読者増えるかなー」といういやらしい下心満載で書き始めたのですが、増えるどころかPVは落ちています。前回に至っては、僕がひねくれたのは読者様のせいであることを伝え、謝罪の言葉を頂きたかっただけなのに、反応はオンコチシンばかり。確かに言ったけども!! オンコチシンはな!! でもそこじゃねぇんだよ!! (いつもコメントありがとうございます)
ウケを狙いに行くとこのように策士策に溺れる可能性があります。そもそも創作ビギナーの創作論なんてどこに需要があるのか不明ですからね。そして、書く方も想像以上に大変です。だって文章を書いたことがないのですから。ほぼ妄想です。文章を創るのではなく、文章を作ることの大変さは想像に余りあるでしょう。頑張って40話までは続けますけどね。
以上を考慮しても、ウケるかどうかは置いておいて、自分が書きたいことを面白く書く。これが初手になると思います。何かを表現したい。この瞬間に誰かが同じ妄想を公開しているかもしれない。そう思うと居ても立っても居られない。そんな考えに押されて文字を書きます。
おしりダンスで語彙の本義を訴えたい。常に背後を取るアルパカによって認識の不思議さ(唯我論)を考えて欲しい。大人になった僕に大人の定義を教えて欲しい。NERVとZEELEで盛り上がる(比喩)合コン弱者の気持ちを察して欲しい……など。
前作の数話を文字にしてみましたが、見事にウケるとは思えない内容ばかりですね。でも、僕にはこれらについて書かざるを得なかった。書きたかったんです。
僕はアドスコアで換金が全く望めない、およそ人気エッセイストとは言えない有り様を呈していますが、それでも読んで下さる方がいる。それは何より僕が楽しく文章を書いているからではないかなぁ、と期待しています。
ほら、子供が遊ぶ時、何がそんな楽しいのかわからないことってよくあるじゃないですか。バカみたいに狭い所に潜り込んだり、水たまりに猛進していったり、手ごろな木の枝を振り回してキンキン言ってたり、すべすべの無垢なお尻を見せつけたり……。そんな姿を見て呆れながらも「楽しそうだな」と感じる自分もいる。その不思議な感覚が、良く分からないけど見ていたいと思える源泉なのではないでしょうか。
大人であっても何かに打ち込む人は素敵という声を聴きます。実際、何らかの専門家はカッコいい。おっぱいに一家言ある人、お尻に一家言ある人、清く正しい不倫の仕方に一家言ある人、ぼーっとすることに一家言ある人、モノを散らかすことに一家言ある人などなど、様々なことに打ち込む人がいます。そうした人の発言は倫理的に間違っていても、何故だか不思議と説得力がある。むかつくけど心に響く。それが大切です。
そのような人になるには、やはり書きたいことを書くしかないと思います。何かに対する執着を、欲望を、羨望を、嫉妬を、恐怖を、希望を。そんな純粋な欲を深めれば同類は感激しますし、そうではない人にも面白いと思って貰えると考えています。
今はまだ「文字で遊んでいる」くらいのものでしょうが、いつか多くの人の頭をカーンと揺さぶるひたすらにくだらないことを書けるようになりたいものです。
拙くとも自分の好きが詰まっている、楽しみが詰まっている文章は良い文章だと思います。それが仮に苦しみや後悔を詰めたものであっても、書かざるを得なかった強い衝動を感じることが出来るという文章は強いです。暗くても構いません。明るいことが善ではないですから。
伝えたいことを書いている。気持ちを十分に表現出来ていると自分でも胸を張れる。そんな文章を書く人の後ろに読者が増えて行って欲しい。そう願っています。
なんだか良い感じに締めることが出来たので満足です。これで読者が増えたのでは、と淡い期待を抱きながらお願い申し上げます。じっくりことこと煮詰めた性癖の深みを増すため、何かに一家言ある方のご意見を頂戴いたしたく。初学者の駄文も、皆さまのお力によってひとさじの文学性を湛えた濃厚な文章になる可能性があります。全ては作品をより良くして、読者に楽しんで頂くためです。決してネタに困っている訳ではありません。誤解のなきようお願いいたします。
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