第28話 無駄なことを書くのは幸せ

 

 改めて日本に生まれて良かったと思います。日本語が扱えるようになりましたし、こうして誰にも必要ないような思いをしたためることが出来ているので。


 徒然ごとを書けるというのはそれだけで幸せです。

 なぜなら、無駄は充足の上になりたちますから。


 満たされているからこそ、余剰が生まれます。

 必要分がそこにあるから、それ以上は不要なものになるんです。


 つまり、取るに足らない無駄話、役に立たない妄想を書けるのは、何かが満たされているからなんですよ。何かが足りないと嘆いているときに、それに気づくのは難しいですけどね。



 変なことを書けるのは幸せだからなのです。


 

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