結末
その後コーストは
これなら普通に戦うよりも、コストが少なくて済む。
「さて、全権を握ったわけだが……」
「お、王よ……」
謁見の間の玉座付近に居合わせた大貴族か、大臣かの初老の男性がコーストに向かって声を上げる。
「ここはまだ危険だ。
前王、セッシたちが追いかけてくるだろう。
逃げていろ」
悲鳴を上げ、衛兵たちと共にその男は逃げていった。
「さて、玉座に座る王を前にしても、戦うつもりか?」
「当然だろう」
セッシの声。
謁見の間の入り口から、堂々と『
「早いな。さすがだ」
コーストの声に、黒髪、黒目のセッシが叫ぶ。
「お前は、この国をどうするつもりだ」
「お前は優秀な力を持っている。
最早、一度でも玉座に座った私は、軍人や一定以上の役職についている者を独裁で殺すことは一瞬でできる。
それはお前たち『
「
「これは
私に逆らわないのなら、君たちの身分や、支配地域に善処しよう」
「くっ。お終いなのか……」
セッシの歯噛みに、コーストは言う。
「違う。
これからが始まりなんだ
元は支配される側であったお前なら、
「それは……」
「すぐに大臣たちを招集する」
その後、トランプル王国では新たなる王位についた者、コースト・ギャザリング・トランプルについて大々的に国内で喧伝され、健康そのもののコーストの妹も王族として迎え入れられた。
『
その後、『
新たな『
この呪詛魔法の持ち主は、自分が最後でいい。
コーストの死とともに、『
強いだけではどうしようもないと、コーストは勉学や政治に勤しみ、善王となり善政を敷いた。
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