詩 蜘蛛の館の女主人

仲仁へび(旧:離久)

詩 蜘蛛の館の女主人




 すぐにもどるよ

 そういって

 もどってこなかった


 わたしはまなんだ

 つぎからはしんじない


 やくそくやぶりね

 ほんとうにひどいわ

 でもゆるしてあげる


 あいしているから


 ずっとはなれられないように

 してあげる


 あいしているから


 ちせつないいわけ

 それでもいいわ


 あなたのおろかさを

 まるごとあいしてあげましょう


 さあ こっちへ

 いらっしゃい


 あなたもわたしをあいして


 にげないでね

 にげないでね

 

 わたしほどあなたたちを

 あいしてあげられる存在

 そうそういないでしょう



「ストーリー」


 その屋敷は蜘蛛の巣のような館だった。

 美しい女主人は、気に入った男を逃がさないだろう。

 捕まってしまってはいけない。

 もしそうなったら、きっと彼女の気が済むまで地獄をみるだろうから。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 蜘蛛の館の女主人 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

作家にギフトを贈る

カクヨムサポーターズパスポートに登録すると、作家にギフトを贈れるようになります。

ギフトを贈って最初のサポーターになりませんか?

ギフトを贈ると限定コンテンツを閲覧できます。作家の創作活動を支援しましょう。

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ