第77話 増えちゃいました(ステータスも)

「あら、私じゃ嫌かしら?これでも、ドアナグラでは結構な男から求婚されたものよ。まぁ、みんな弱いから断ったけど。それとも、この尻尾や所々にあるうろこ模様が苦手かしら?」


 いや、美人さんだし、尻尾や鱗模様は気にはならないよ。しかし、弱いから断ったって、それはそうでしょうとも。ドアナグラの冒険者がみんなレナータさんみたいに強ければ、今頃ドアナグラがアイサール大陸に覇を唱えているよ。そういえば、闘いの後半では結構、体が反応できてたなステータスを見てみよう。どれどれ、うわっ、凄く上がっている。自分よりかなり強い人と闘ったからかな?



名前:ガイウス(黒髪、黒目、160cm。)

種族:人族(半神)

性別:男

年齢:12

LV:73

称号:ゴブリンキラー、オークキラー、ロックウルフキラー、(世界の管理者・フォルトゥナの使徒(偽)・フォルトゥナの伴侶:予定)

所属:シュタールヴィレ

経験値:87/100


体力:513(2565)

筋力:500(2500)

知力:512(2560)

敏捷:510(2560)

etc

・能力


・召喚能力 ・異空間収納 (麻袋で偽装) ・見取り稽古 ・ステータス5倍 

・経験値10倍 ・識字 ・鑑定 ・魔力封入 ・不老不死 ・異種言語翻訳

・魔力認識 ・教育者 ・フォルトゥナの祝福 ・フォルトゥナの加護 ・地球の神の祝福

・地球の神の加護 ・格闘術Lv.67(335) ・剣術Lv.51(260) 

・槍術Lv.47(235) ・弓術Lv.35(175) ・防御術Lv.71(355) 

・回避術Lv.52(260) ・ヒールLv.34(170) ・リペアLv.6(30) 

・気配察知Lv.26(130) ・騎乗Lv.5(25) ・射撃術Lv.3(15) 

・火魔法Lv.15(75) ・水魔法Lv.14(70) ・風魔法Lv.14(70) 

・土魔法Lv.8(40) ・ライトLv.1(5)



 それでも、基本能力はレナータさんの6分の1かあ。流石はドラゴンだねぇ。いやいや、そんなことよりも、


「なんで、僕を伴侶にしようと?」


「さっきも言ったように気に入っちゃったのよねぇ。可愛い顔しているし、大人になればさらに見目麗みめうるわしくなるに違いなと思ったのよね。それに、戦闘面だけど最初はどうかと思ったけど、後半はだいぶついてこられるようになっていたじゃない。それも理由かしら。闘いの最中であれだけ成長したのだもの。大人になれば容姿と能力をあわせ持った人間になるに違いないわ。」


 うーむ、どうしよう。絶対、クリス達4人はいい顔しないよなぁ。どうするかなぁ。とりあえず、正直に告げるかな。


「あの、僕には将来を約束した人が4人すでにいるんですが・・・。」


「あら、それなら私が加わっても問題ないじゃない。」


「いや、その、えーっと・・・。」


「取り敢えず、町に行きましょ。」


 そういうと、僕の手を引っ張りインシピットの町へと向かう。門ではドルスさんから「また、連れてきちゃったのかい。」と言われてしまった。いや、どちらかと言えば連れてこさせられた。が正しいんですけどねー。


 そして、着いちゃいました冒険者ギルド。入った途端に、まずは扉の受付カウンターにいたユリアさんの目から光が消え、顔からは表情が消えた。ユリアさんが担当していた冒険者が「ひぃっ!!」と小さく悲鳴を上げた。


 さて、他の3人は宿に戻ったかな?と思っていると、「ガイウス!!」とアントンさんが手を挙げて招いている。とういかまだ飲んでいたんですね。ということは、うん、クリス達3人もいるよね。そうだよね。そして、レナータさんを見ると3人の目から光が消え、顔からは表情が消えた。アントンさんが「うぉっ!?」と驚いていた。そして、3人は無言で席を立ち、近づいてきた。ユリアさんも早上がりをしてこちらに来る。ああ、終わった。


「アントンさん、また、明日。」


「お、おう、じゃあな。それと、驕ってくれてありがとな。釣りは・・・明日返した方がよさそうだな。」


 そして、僕は4人に引きずられながら“鷹の止まり木亭”に戻ってきた。ちなみにレナータさんは普通に拘束もされず歩きだ。解せぬ。そして、部屋に入り、ユリアさんにより【風魔法】の牢獄ができた。僕は、森の中で起こったことを話した。


「ふむ、ということは、そちらの方はフォルトゥナ様がつかわした方ということになりますね。」


「クリスティアーネ様、信じられるのですか?」


「ええ、私たち3人は教会でフォルトゥナ様にガイウス殿が呼ばれたのを見ていますから。」


「でしたら・・・。」


「ええ・・・。」


「そうね・・・。」


「うん・・・。」


「「「「認めましょう。」」」」


 4人が同時に言った。その瞬間、レナータさんは笑顔になり、4人を抱き寄せ、


「おお、ありがとう。4人とも。改めてレッドドラゴンのレナータだ。よろしく。一応、龍人ドラゴニュートとして生活しているから、ドラゴンということは内緒で。」


「ああ、よかった。みんな認めてくれてありがとうね。」


そういうと、4人とも目から光が消え、顔からは表情が消えた状態で首だけグリンとまわし、僕に近寄ってきた。


「な、なにかな?」


「それと、これとは別ですよ。ガイウス君。」


 あ、終わった・・・。

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