第42話すれ違う想い

 ・・・来てしまった。

「くすっ♪お姉様ってば」

「な、なんでしょうか?」

「今さら、タオルで隠さなくてもいいと思いますわ」

「・・・エチケットみたいなものです」

「でしたら・・・わたくしも隠さないといけませんの?」

「女の子は別にいいんです。醜いものを隠しているだけですので」

「お姉様のオチ○チン、芸術的ですわよ」

「れ、レディーがオチ○チンとか言っちゃダメですよっ!」

「そうでしたわね・・・くすっ♪失礼いたしました」

・・・おかしいな、と思う。

以前の遥さんが卑猥な言葉を口にしたら、私は照れながらも興奮していたはずなのに。

今の遥さんに言われると、恥ずかしさしか感じない。

「さっ、お姉様。お座りになってくださいね?お背中、洗って差し上げますわ」

「は、はい・・お願いします」

とにかくもう、背中を向けてしまおうと大人しく椅子に座ることにした。

「んしょっ、んしょっ、こんな感じでいかがですか?」

「気持ち、いいです」

「では、このくらいで・・・よいっ、しょっ」

遥さんが、私の後ろで跪いて、スポンジで一生懸命私の背中を擦ってくれている。

かなり力を入れてくれているけれど、そこは女の子の力加減。痛いという段階までは到底辿りつけていない。

「こうして見ると、やはり男の人の身体ですわ」

「えっと、そう、ですか?」

「はい、服の上からではわからないですけど、脱ぐと意外と逞しいです」

「意外は余計です・・・」

「くすっ♪お姉様って、男の子扱いにこだわりますわよね?」

「それは、だって、男の子ですから」

「です、よね・・・」

ふいに、遥さんの手がピタリと止まる。

「遥さん・・・?」

「おっぱいで、洗ってみたり、しましょうか?」

「ちょっ、な、なんでですか!?」

それって、あれだよ。特殊な浴場施設のプレイだよっ!

「男の人は、そういうの、好きなのかなぁと・・・」

「好きですけどっ!今ちょっと勃起しちゃってますけどっ!」

「では、本当にやってみますわ」

「ちょ、待ってくださいっ!やらなくていいですからっ!」

流石に慌てて全力でお断り申し上げた。

「どうして・・・ですの?わたくし達、恋人同士ですのに・・・」

「それはっ・・・ですけど・・・」

「いつでも、手を出していいんですよ・・・?しばらく、エッチもしていないですし、溜まっていませんか?」

実際、割と溜まっている。

しかも、こうして裸の女の子と二人きりになっていたら、こんなのムラムラするに決まっている。

・・・だけど。

「お姉様・・・お慕いしておりますわ」

こんなふうに、お嬢様口調で言われてしまったら。

「やっぱり・・・やめておきます」

思わず伸ばしかけた手を、ゆっくりと引っ込める。

「お姉、様・・・?」

「ごめんなさい。今の遥さんとは、できないです。それは、しちゃいけないことだって、思うんです」

「どうして・・・ですの?」

うまく答えられるか頭の中で考える。

「どうして・・・何もしてくださらないんですの・・・?」

本音を言ってもいいのか、迷いながら口を開く。

「今の遥さんは、別の人みたいに思えるんです」

「わたくしは、皆本遥、ですわ・・・」

「分かっています。でも・・・私の中では、別の人なんです」

「それでも、抱いてくださってかまいませんわ」

「私が構うんです。今の遥さんとエッチなこなとをしたら、単なる性欲の発散になってしまいそうで」

「それって、あの・・・好きではなくなったと・・・そういう意味でしょうか?」

「分からないです」

「お姉様のお気持ちを尋ねているんですの・・・」

「自分の気持ちも、よく分からなくなってしまって・・・」

だけど、それ自体がもう、気持ちが変わってしまったと言っているようなものだ。

「今の遥さんも素敵だと思います。好きだって言ってもらえるの、嬉しいです。最初から恋をやり直したら、また好きになると思うんです。でも、私が好きになった遥さんとは、別の人に変わってしまったから」

「大人になることとは、変わることだと思うんです。」

「・・・はい」

「今さら、元には戻れない・・・ですわ」

遥さんは、大人になってしまった。

彼女には、今さら子どもに戻るつもりはないし、私も戻るべきとは思わない。

だから・・・。

「今のわたくしを受け入れていただけないなら・・・。しかたがないですわ」

遥さんの手が、私の背中から離れていった。

「わたくしは・・・今も、お慕いしていますわ・・・」

スポンジを置いて、立ち上がる。

「好きです・・・。でも、お姉様が嫌になったのなら・・・。ふふ・・・いつでも、お別れを言ってくださいね・・・?」

遥さんは泣きそうな声を我慢した様子で無理矢理微笑んでペタペタと裸足の足で歩み去る。

「あ・・・の・・・」

「おやすみなさい、お姉様・・・」

そして、遥さんは私を置いて出て行った。

のんびりと湯船に浸かってくつろぐ気にはとてもなれそうにない。


 ・・・お風呂を出て、自分の部屋に帰ってきた。

「おかえりなさい。あお・・・い?」

机に向かっていた天音さんが振り向いて、何故だか慌てて立ち上がっていた。

「・・・ど、どうしたの?顔色が土気色よ?」

「そ、そこまでじゃないと思います・・・」

ただちょっと、頭がくらくらして倒れそうなだけだ。

「じゃあ、泣きそうよ・・・?」

「そんなことも、ない・・・ような」

だけど、その時になって初めて、自分が涙ぐんでいることに気がついた。

「・・・何があったの?」

「何でも・・・ないです」

「教えなさい。何があったの」

同じ質問を、今度は命令にして向けてくる。

「心配ないって言われても心配するわ。私は理事長で、あなたの雇い主でもあるのよ?」

大丈夫と・・・言おうとしても、先手をうたれてしまう。

・・・敵わないな。天音さんには。

頼っても・・・相談しても、いいのかな。

「もう一度だけ言うわ。何があったの」

・・・降参して、白状することにした。

「遥さんと・・・ちょっと」

「喧嘩でもしたの・・・?」

喧嘩ーーなのだろうか。さっきのは。

いや、違う。もっと決定的な。そう・・・敢えて一言で言い表すなら。

・・・破局した。

「ぅ・・・、ぐす・・・」

「な、泣かないで・・・?落ち着いて、ね?」

「は、はい・・・」

「男の子は滅多なことじゃ泣かないもの・・・でしょう?」

「そう、でした・・・!」

女装していると、いつの間にか中身まで女の子らしくなってしまうのだろうか。

天音さんに励まされ、とにかく・・・涙を拭う。

「上手くいかなくなるとは・・・わかっていたわ。」

「はい・・・上手くいかなくなりました」

「・・・そう」

「どうして・・・こうなってしまったのでしょう・・・」

人は誰でも成長していく。大人になる。

その変化を受け入れられないのなら、いつかは必ず訪れる終焉だったのだろう。

初恋が実らないというは・・・そういうことなのかも。

遥さんの場合、変化が極端すぎたとはいえ・・・。

「仕方がないこと・・・なんでしょうか」

辛いけど、受け入れて・・・私も大人になる?

だけど、その先に新しい幸せが見つかるかなんて、今は想像すらつかなくて。

「・・・ねぇ、葵」

「・・・はい」

「私がずっと前に言ったこと、覚えているかしら?私は、楽しい学園を作りたい。あなたにも、楽しい毎日を過ごしてほしい・・・それが私の望みなの」

「・・・でも、こんな気持ちで楽しくなんて」

「そうね、今のあなたはちっとも楽しそうじゃないわ。それに・・・葵だけじゃなくて、遥も同じ」

「・・・遥さん、も」

気づいていなかったわけじゃない。

遥さんは・・・遥お嬢様は、優しく微笑んでいたけれど、それが作り物だってことはすぐわかるから。

無理矢理笑って、何もかも誤魔化す毎日が幸せであるはずがない。

「だから、ね?私、このままだと嫌だわ。何か、私にできることはないかしら・・・?」

「・・・そう言われましても」

「まずは・・・あなたから。葵は・・・どうしたら楽しくなれる?」

そんなことは、ありえるのだろうか。

いや、無くはないのだけど。

ついこの間まで、毎日が楽しくて幸せだったわけで。

・・・でも、それを望むのは間違っている。

「本当に・・・葵っていい子だと思うわ」

「な、何ですか急に・・・」

「誰にでも優しくて、尽してくれて、他の人の幸せとか将来とか、そういうとこまで大事にしてくれて。そんなあなたは、きっと正しいのだと思うわ」

優しい視線ーー評価が高すぎて恥ずかしくなる。

・・・私なんて、まだまだなのに。

結局は、誰も幸せにできていないのに。

「だけど、時々はいいんじゃないかしら」

「いいって・・・何がですか?」

「ワガママを言っても、間違ったことを言っても、いいと思うの」

「・・・間違った、ことを」

「ねぇ、教えて?あなたは何を望んでいるの?あなたの幸せは・・・どんなこと?」

私自身の、望みーー幸せのカタチ。

どれだけ考えても、結局そんなことは一つきりだ。

少なくとも・・・今は。

「教えて・・・?」

もう一度促されて、おずおずと口を開く。

「身勝手ですけど・・・元の、中二病の遥さんに戻って欲しい・・・です。私が好きになった、ちょっとおかしな女の子に・・・戻って来て欲しいです・・・。変わってなんか・・・大人になんかなって欲しくない!」

「そう。なら、あの子には元に戻ってもらいましょう」

間違いだらけの本音を、天音さんは至極あっさり肯定してくれる。

「遥だって、以前の方がずっと楽しそうだったわ。だから私も、その方がいいと思うの」

「はい・・・はいっ!」

天音さんは、進むべき道を示してくれた。

たったそれだけで、胸のつかえが一気に取れていく。

「でも、どうすれば説得できるかしら」

天音さんが首を傾げて考え込む。

だけど、それについてはたぶん問題ないだろう。

「大丈夫です。いい作戦がありますから」

「・・・あるの?」

「はいっ♪遥さんのことは、私が一番よく分かっていますから!」

「そう・・・嫉妬しそうだわ」

優しく微笑みながら天音さんは言った。

「できることがあれば、協力するわ」

そんな風に申し立て、背中を押してくれる。

こうなってしまった以上は、もうーー

引き返すつもりにはなれなかった。

「あの、ではさっそく天音さんに聞きたいことがあるのですが・・・」

「何かしら」

「来週の、アリエル祭なんですけど、体育館が空いている時間帯はありますか?」

「ええと、ちょっと待ってて・・・確かここに・・・あったわ」

天音さんが書類の中から一枚のプリントを取り出した。

「後夜祭の間なら空いているわ」

「あの、でしたらその時間に体育館の使用許可をお願いしたいのですけど」

「わかったわ。申請書類は私が処理しておくから任せて」

「ありがとうございますっ。でしたら、早速明日から準備にとりかかりますね♪」

「何をしようとしているかわからないけれど、頑張って」

「はいっ!」

まずは、家庭科部の皆さんにアレをお願いに行って・・・あとは演劇部に行ってアレを借りるお願いをして・・・明日から忙しくなるぞ!

そして、私は遥さんを元に戻すための作戦を立てることにした。


(遥)

 ーー翌朝。

目を覚したわたくしは、のろのろと制服に着替えました。

「ふふ・・・♪準備完了・・・ですわ」

鏡に全身を映して、身だしなみを整えます。

ついでにニコリと微笑みを浮かべてーー

ちゃんと笑えているか、確かめました。

・・・うん、完璧ですわ。

「・・・でも」

これ、誰なんでしょう?

鏡の中にいるのが、本当に自分なのか、自信が持てませんでした。

「お姉様が、あんなこと仰るから・・・」

ーー私の中では、別の人なんです。

昨日、お姉様に言われたことを思い出してしまいます。

「記憶から・・・消してしまいたいですわ」

でも、そんな魔法も特殊能力も世の中に存在しません。

以前のわたくしなら、ありもしない能力を使って忘れたことにするくらいならできたでしょうけれど・・・。

「どうして、あんなこと・・・言ってしまったのでしょうか」

今のわたくしにできるのは、うじうじ悩み続けることくらい。

・・・頭の中で、後悔がぐるぐる渦をまいていました。

「いつでも、お別れを・・・言ってください・・・」

心にもない台詞を、お姉様に言ってしまいました。

本当は、そんなこと全然思っていません。お姉様から片時だって離れたくありません。

それなのに・・・。

「・・・っ!」

じわりと涙が浮かびそうになって・・・慌てて深呼吸。

「くすっ♪今日も一日頑張りますねっ・・・」

ーー大丈夫、きっと大丈夫。

何度も、何度も自分に言い聞かせます。

だって、初めてこのわたくしをお見せした時、お姉様はとても気に入ってくださいましたわ。

以前のわたくしが、嫉妬するくらい。

見惚れていらっしゃったじゃないですか。

「だから・・・きっとわたくしのことも、好きになっていただけますわ」

・・・でも、本当にそれでいいのでしょうか。

鏡の中の、このお人形のこと・・・わたくしは大嫌いですのに。

このお人形を好きになって頂いても、本当にわたくしは嬉しいのでしょうか。

「・・・よく、わかりませんわ」

そうこうしている間にも、朝ご飯の時間になってしまいました。

「・・・参りましょうか♪」

再びお人形に笑顔を貼り付けて、わたくしは鞄を手に取りました。

食堂に入ると、何故か天音お姉様と円香お姉様が食器を運んでいらっしゃいました。

「おや、おはよっ。遥っ」

「おはよう・・・昨日はよく眠れた?」

天音お姉様は、何故だか心配そうな顔でした。

・・・昨日のあの後、お姉様から何か聞かれたのでしょうか。

「ええ、よく眠れましたわ。おはようございます、お姉様方♪ところで、お姉様はどちらに?」

「葵様でしたら、今日はもう登校されてしまいましたよ?」

席についていた結衣お姉様が答えてくださいました。

「え・・・こんな早くに・・・ですの?」

「何か、用事があるようなことを言っていたわね。詳しいことは聞いていないのだけど」

「・・・そう、ですの」

それって、わたくしに会いたくなかったから・・・?

避けられているのでしょうか・・・。

それとも、そんな考え方すら自意識過剰なのでしょうか。

「朝ご飯は作っていってくれたわ。もう少し待ってて。」

「あっ、わたくしもお手伝いいたしますわ」

慌ててお皿を並べながら、だんだんと不安になってしまいます。

わたくしは・・・本当に、振られてしまうんでしょうか。

学園に着くと、ご挨拶だけでもできないかと、何度か二年生の教室までやってきました。

・・・けれど、も。

どこに行ってるのか、お姉様の姿は見当たりませんでした。

ーー会えないままに、時間だけが過ぎていきました。

寂しいな・・・って思いました。

どれだけギクシャクしても、わたくしはお姉様のお側に置いていただけるだけで幸せでした。

だって、好きな人ですから。本当に幸せな気持ちになった、その人なのですから。

あの人の子どもを身ごもって、家庭を築く妄想までしました。

・・・でも、その妄想を実現しようと思ったら、以前のわたくしでは何かが違うのです。

堕天使を名乗る母親なんてーー子どもがグレてしまいます。

だから、これから始まる将来を考えて、いい機会だから大人になろうと決心したのです。

いつまでも、子供のままじゃいられないから・・・必要な変化だったのです。

・・・なのに、どうして。

こんなことに、なってしまったのでしょうか。

やがて、午前中の授業が終わり、お昼休みになりました。

「ええっと・・・」

お姉様のところに、行ってみましょうか。

お弁当箱を手に、迷いました。

・・・でも。

「皆本さんっ、一緒に食べよ〜」

「あ、はい・・・」

「えへへ、やり〜!おかずの交換しようね?お姉様のお弁当楽しみっ」

「ちょっとー、それじゃお姉様のお弁当が目当てみたいだよ?」

「うぐっ・・・ごめん、皆本さん」

「くすっ♪確かに美味しいですからね。いいですよ、交換しましょう♪」

「ウチのお母さんのお弁当、冷凍食品ばっかだけど・・・いい?」

「あ、ミニハンバーグ・・・それ、大好きなんですの♪」

「じゃあ、半分あげるね。代わりに・・・ええっと」

「好きなおかず、選んでいいですよ?」

「・・・あのぉ、良かったら私も」

「はいっ♪」

・・・結局、同級生のお友達と食べることにいたしました。

でも、考えてみれば、こうして同級生のお友達ができたのも、お姉様が美味しいお弁当を作ってくださったからです。

感謝の気持ちと共に、ますます会いたい気持ちが切なくて。

「皆本さん、どうかした?」

「いえ、何でもないですわ。いただきます・・・」

やっぱり断って、駆け出す勇気はありませんでした。

変人のわたくしと、親切にお友達になって下さった方々とここで離れてしまったら・・・。

ただでさえ、お姉様に振られかけてしまっているのに、万が一失ってしまったら。

(もう・・・ひとりぼっちは、嫌・・・)

ーー臆病な気持ちが、私を縛り付けているのです。

(弱い・・ですわ・・・お人形は・・・)

以前のわたくしは、孤立なんて恐れず好き放題出来ていました。

なのに、大人になった途端、意地を張ることすらできなくなりました。

「あ・・・好きなだけ、持っていってくださいね♪」

弱々しいお人形に出来るのは、愛想笑いと買収で、関係を取り繕うくらいで・・・。

・・・これは、本当にお友達のかなって思ってしまいました。

そして、寮に帰ってからも、お姉様に会えることはありませんでした。

天音お姉様に尋ねてみました。

「あの、お姉様はどうなさったのでしょう?この夕食・・・お姉様がお作りになったものじゃありませんよね?」

「葵は、しばらく天童家に戻ることになったわ。そうね、アリエル祭くらいには戻ってくるから心配しないで。食事は天童家からケータリングを派遣するから大丈夫よ。」

「え・・・?お姉様が・・・帰った?」

「ほんの数日だから大丈夫よ。さぁ、冷める前に食べましょう。」

「はい・・・。いただきますわ」

やっぱり避けられているのでしょうか。

このまま振られてしまうのでしょうか。

アリエル祭でお姉様と踊りたかったです・・・。

そして、お姉様に会えないまま数日が過ぎて、とうとうアリエル祭当日を迎えました。

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