第8話 母を嫌いだと認めたくなかった
大好きだった父の話を暖め中で保存していたつもりがアップされてしまっており、やってもーた感。
まとまりがなくお恥ずかしい。
今すぐまとめられる能力がないものだから、きちんと書き直せる日がきたら、そのときに。
そして、まだまだいろんなエピソードを綴る予定でしたが、こちらの回を執筆中に、母に対する思いや、これからどうしていきたいかの結論が出てしまいました。
モヤモヤエピソードは番外編でゆるゆる書いていけたら…と思っていましたが、もう必要なさそうです。
ー
最近よく思うこと。
0歳6ヶ月の娘は、私(母)のことが大好きだ。
赤ちゃんって、無条件でママのことが大好きなのだと思う。
私もきっと大好きだったんだろうな、って。
じゃぁいつから?
いつから愛されてないなぁ~と感じるようになった?
物心ついてから。
妹が生まれてからだ。
妹より私のことが優先されることはまずなかった。
悩みごとは聞いてくれないし、好きなことへの否定ばかり。
母と私は絆を深めることができなかった。
最近ネットで見たのだけれど、親が「これやったらあかん」「こうしなさい」と言ってくるのは、子供に幸せになってほしいからだと。
不幸になってほしくないから、アドバイスしてくるんだと。
でも、それって親の意見のおしつけであって、子供からするとよけいなお世話だからあまり言うのはよくない、と。
子供は「どうしてやりたいとこを否定するの?自分のことを認めてもらえないの?」って。
まさに私のことやんー!て思った。
他人でも聞いてもないのにおせっかいにアドバイスしてくる人がいるけど、それは親子関係でも良くないって書いてて、確かになぁ、って思った。
でも、いまでこそ。
母は妹と私を平等に大切にしてくれていると感じ始めている。
もう実家には父と母だけで。
娘二人は家を出て。
ある程度の距離があるからこそ、お互いの存在をありがたく思え、大切にできはじめてる。
なのにずぅっともやもやしているのはなんで?
今までさんざん愛されてないと思って生きてきてるのに、いまさらなんなん?と重すぎて、ちょっとずれた愛情を受け入れられない自分がいた。
それもあって、母との歩みを振り返ろうと思った。
○一番楽しかった思い出は?
ぱっと出てこないなぁ。
でも、小さい頃一緒に手芸でいろんなマスコット作ったのが楽しかった!
(おかげで家庭科の成績は良かった。)
○一番辛かった思い出は?
前にも書いたけど、仲間はずれにされたことを、勇気を出して打ち明けたけれど、無言で何も言ってくれなかったこと。
○いやだったことは?
やはり、否定。
結局好きなことはやらせてもらったけど、嘘でもいいから応援してほしかった。
「そんなんやめとき」「○○しろ」とは言ってほしくなかった。
○一番嬉しかった思い出は?
母の日にプレゼントをあげたら泣いて喜んでくれたこと。
自分の結婚式の最後に、両親に記念品贈呈するとき、「ありがとう」と言って泣いて礼をしてくれたこと。
ー
あ、私、お母さんに喜んでもらえるのがうれしいんだ、いまだに。
それって小さい頃から変わらんよね。
0歳の赤ちゃんと一緒だよ。
お母さんの笑顔が大好きで、私が笑ったら、満面の笑みでにこっと笑い返してくれる。
大好きな証拠だよね。
じゃぁ私は母が大好きだ!と認めたら、らくになるのかな。
今までは嫌いと認めた方がらくになるのかもと思っていたけれど。
そりゃ、大好きと思う方が幸せだし、らくだよね。
モヤモヤしなくていいもん。
この前母がうちに来てくれました。
免許証を入れるカードケースから、母の母、つまり私のおばあちゃんの写真が出てきました。
白黒写真。
私が生まれる前に亡くなってるから会ったことは無いのだけれど。
おばあちゃんの写真を毎日持ち歩いてる母。
この人こんなに愛情深い人なんだ、って。
毎日写真を持ち歩いてたなんて知らなかったから、ちょっと尊敬した。
心が暖かくなった。
そのカードケースに入るサイズで、娘の写真がほしいから印刷してくれ、と言われた。
おばあちゃんの写真と、孫の写真をいつでも見れるように持ち歩いてくれるなんて。
私のことはどうであれ、娘のことをこんなにも愛してくれてそれが素直に嬉しい。
私が実家を出てから、母はいろんなことをしてくれるようになった。
でもそれは、自分がしてほしいことではなかった。
いらないものをおせっかいにも勝手に買ったり、作ったり、送ってきたり、残しておいたり。
いらないからこそよけいにそのずれた愛情が重くて、辛くて。
何でいまさら?って思うことも沢山あった。
でも。
一番助けられたこと。
それは、お金。
やりたいことをやらせてもらえ、行きたい大学に行け。
私は今やりたい仕事についている。
「お金がないから好きなことをさせてあげられなくてごめんね」ということは一度なかった。
子供が生まれてから1万円を稼ぐ大変さを知った。
両親ずっと共働きで私たち姉妹にお金をかけて育ててくれた。
そこまで愛情をかけてもらってるのに、私は母を嫌いだと認めたくなかった。
それがものすごく怖いことに思えた。
今わたしにも家族ができ、主人と娘がなによりも大切でそちらに意識が向いているから、母のことは気にしないでおこう!と何度も思った。
でも、モヤモヤはずっと晴れることはなかった。
「嫌いだ!」と認め、そして愛されてないエピソードを振り返り、受け入れたら、らくになれるんじゃないかと思い、つたない文章でエッセイを書きはじめた。
吐き出すため、そして頭のなかを整理するための方法として。
今となっては、好きか嫌いかはどうでもよくて、ただただ出来る限り大切にしていきたいと思っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます