六話

お前は面白い犬だな。


悪魔の類いでお前みたいな者は初めてだ。















私を馬鹿にしているのですか?

そのカスのような力で?














やはり、お前ら魔族は何もわかってない。


ケルベロスと言えば、知らない奴などいないほどの大悪魔だ。


一瞬で魂を消せる。

なのになぜ、びびってる。














あなた…

私を…怒らせ…るの…で…すか…













格の違いが分かれば、お前らクソはすぐにキレる。

弱い者に対して、なぜそうなる?



一匹の小さい虫以下の存在だろう。















その虫が、しつこくまとわりついたなら…

殺すでしょう?














その虫に殺される想像をした事はないのか?


お前は爵位の悪魔に喧嘩を売った事があるか?



ないようだな。


仲間には無理だろう。




なら、力天使はどうだ?

勝てても瀕死だな。


俺の格が、熾天使なら信用するのか?


悪いが、お前のその本性を見てもな。

俺は何とも思わない。



格だと?







お前は神じゃねえだろうが。




何を勘違いしている。




あまり調子に乗るなよ。

犬。


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