五話
こんなのも、お前は興味ないかも知れんが…
愛の一つってもんだろう。
それは誰かに偏り、それを大事にする。
仕方ない事だ。
行き過ぎると、馬鹿をさらけ出し…
愛は愛で無くなる。
自己満足に浸る糞愛になるだけだ。
そりゃお前…
勿体ない話だよな。
お前見たいな化け物でも、誰かを愛せるって事は意外だがな…
俺はそういうのは、嫌いじゃない。
糞愛にならんようにな。
あなた…
私の正体を?
ああ。
地獄の最終門番。
ケルベロスだな。
あなた…
もしかして…
ああ。
名も付けていない、道端の若い小さな神だった。
敵に見るか、味方に見るかはお前の勝手だが…
お前の愛する魔王には、俺は容赦しねえぞ?
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