二話

ある山の麓に、小さな村があった。





時代は移り変わり、人間界の文明は発達したがな。


この村だけは、昔から変わらず…

自然を愛し、大事にし…


そこらに佇む小さな神達も敬い、妖しの類の恐れを教訓とし…


建物や服は変わったが、その心は変わらなかった。


収穫には豊作を願って、毎年小さな神達に供えを欠かさず…


皆で祭をして、神も妖しも人間も住まう動物達も、酒を飲んでなあ。


一年に一度、全員で労をねぎらう。





そんな人間達もいるんだよ。





子供達は、拾ったどんぐりやキノコを持ち…


小さな神達にお願いをしに来る。



内容は…

ハハハ。それは黙っておこう。



小さな神達は、そんな日常も楽しみだった。


山や川、海に近い村などは、その危険を知らせ…


しっかりと皆を守っていた。




そんな時…

一人の子供が来たんだ。

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