第2話 曇り空の夜
「・・・、止んだね雨・・・。」
暫く僕も君もずっと黙ってたよね。
こんなに暗くなるまで外に居るのは珍しいし、特に友達と一緒に居ることなんて珍しかった。
親からはよく「女の子が暗い夜に出歩いたら危険だから」って言われるからあんまり長い時間外に居ない。
今日は何か言われちゃうのかな・・・。
そういえば・・・、
「君は門限とかってないの?」
「ぇ?私?私は・・・、言われてないけど・・・。」
一応門限は無いって事かな?
でも、僕が先に帰ってしまうのも変だし家まで送って行こう。
「ここで立ち話してたらずっと居ちゃいそうだしそろそろ切り上げて、君の家まで送るよ。」
私の家まで送ってくれるようだった。
多分ついてきてくれるって事なのかな?
暗いところはあんまり得意じゃなかったから良かった。
でも、少し悪い気もする・・・。
「いや・・・、でもいいよ、ここから家は近いし・・・。」
「僕が引っ張りまわしてこうなったんだから、僕が責任を取らなきゃ。」
「そ・・・そう・・・?」
「うん。」
こういう時は少し罪悪感を感じてるときだろうから、多分無理にでもついてくると思う。
ついてきてもらうだけだし・・・、いいかな?
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