3-7

 馬車は目的地へと向かいながら、街道を一定のペースで進んでおり、私達が王都から出立してから、まもなく二週間が過ぎようとしていた。


 私は身体を椅子に預けるようにしてもたれ掛かり、向かい側に座るメル君は、頬杖を付きながら窓枠に寄りかかっている。特にお互いやる事もなく、流れていく風景をぼうっと眺めていた。


 窓の外では、のどかな田舎の風景が延々と続いており、代わり映えのしないそれがゆっくりと過ぎていく。


 王都から東側に進んだいくつもの草原を越えた先。そこに、スカーレット領はあるのだ。


 しばらく窓の外を眺めていると、前方の少し高台になっている場所に立派なお屋敷が見えてきた。


 二週間の旅路の末に、私とメル君を乗せた馬車は、ようやくシルビアちゃんの生家、スカーレット家へと到着したのだ。


 馬車の中から様子を窺うと、門はどうやら厳重に閉じられているようだった。

 門番の姿も見当たらず、人の気配を感じられない事に若干の不安を感じながら、敷地から少し離れたところで馬車を止めて、御者に日が沈むまでには戻るからと伝え、私とメル君は門の前へと歩いてきた。


「すみませーん! だれかいませんか?」


 念のため声を張り上げてみたけれど、反応はない。

 やはり誰もいないようだけれど、本邸であるここでも、使用人すらいないだなんて事、ありうるのだろうか?


「嘘でしょっ!? こっちにも人がいないわけっ!? この家いったいどうなってるのさ!」

「そうだよね……流石に本邸なんだから、普通は誰かしらいる筈なのに。 ……シルビアちゃんのご両親もいないのかな……?」

「いるとしたら父親の方だけだろうね。母親の方は、令嬢が産まれた時に産後の肥立ちが悪くて亡くなってるらしいから」

「そうなんだ……」


 知らなかった。

 たった二年の間だけれど、私はシルビアちゃんの友人だと自負してきたのだ。

 彼女の事を、一番わかっているのは自分なんだと思っていた。


 ……その筈なのに。

 私は彼女の何を見て来たのだろうか。

 そして同時に気づいてしまったのだ。

 私は、彼女の家族の事を、何一つ教えてもらっていないという事に。


 暗い思考の淵に沈み込んでいた私の隣で、メル君は「仕方ない、か」と呟きながら、門扉の鉄柵部分を掴み、片足を乗せようとしている。どうやら登ろうとしているようだった。


「ちょっと、門開けてくるよ」


 躊躇いもなく器用に鉄柵をよじ登り始めた彼の行動に驚きながら様子を見守っていると、メル君は、あっと言う間に二メートル以上ある高さを難なく登りきって、そのまま門の向こう側にスッと降り立ち、内側から鍵を開けてくれる。


 キイっと音を立てながら門は開いたけれど、あまり手入れがされていないようで建て付けが悪く、少し錆びてもいるようだ。

 人が居なくなってから随分経つのだろうか……?


「あ、ありがとう」

「ん」


 流れるように門を開けてしまう彼に賞賛の眼差しを送り、おもわずパチパチと小さく拍手をしてしまう。

 流石、冒険者をやってるだけあって身軽だ。私では到底開ける事は出来なかったので助かった。


「じゃあ、玄関に行って呼びかけてみよっか。 ……まず誰も出ないと思うけど」

「うん。そうだね、念の為」


 彼の意見に概ね同意し、門を潜りながら、玄関へ向かって歩いていく。


 庭は雑草が伸びきっており、本来、美しい花々が植えられていたであろう花壇部分でさえ、雑草に侵食されていて見る影も無い。


 雑草の間から辛うじて見える、石畳の小径の上を踏みしめながら進んでいき玄関まで辿り着くと、メル君は、扉に付いているノッカーを握り、少し強めにコンコンと叩く。


 しばらく様子を伺ってみる。

 が、反応はない。


「やっぱり誰も居ないみたいだね。 ……それに鍵も古いタイプみたい。ボクじゃ開けられそうにないや」

「えっ! ……メル君、そんな事も出来るの?」

「まあ、簡単なやつならね。 でもこれは無理。構造が昔の複雑なヤツだもん」


 なんでもない事のように言う彼にまたもや驚いた。

 鍵の解錠まで出来るとは……!

 メル君、なんでも出来る子だな。

 いざとなったら泥棒とかで生計を立てられるんじゃないだろうか?


「そっか。 ……じゃあ、窓から覗くしかないかな」

「いや、窓ぶち破って室内に入るけどね。誰も見てないんだし……」


 なにやら物騒な事を言い出す友人に、いやいや冗談でしょと思い振り返る。

 すると手にはいつのまに拾ってきたのか拳大の石が握られており、今はポンポンと上に放ってはキャッチをしている友人の姿があった。


 メル君はヤル気だ。

「少し離れてて」と言いながら、

 早速、硝子を破壊しようと腕を振りかぶる彼を、私は必死で止めにかかった。


「メル君!? だ、だめだよ壊しちゃ!」

「でも隣国では屋敷に入ったじゃん! さっき門も抉じ開けたんだし今更じゃない?」

「う……! で、でも! その時は管理人さんの許可とったから……! 自称の人だったけどっ! 流石に家まで破壊したら、次にシルビアちゃんに会った時、気まずくて顔が見れないよ……!」

「えーっ! ……まあ、ティア様がそこまで言うなら、窓ぶっ壊しはやめてもいいけどさぁ〜! でも外から覗くだけじゃ、あまり手掛かりが掴めないかもよ? それでもいいの?」

「うん。それでお願い」

「は〜。 ……わかった。とりあえず覗けるところは片っ端から見て回ろっか」


 メル君は渋々納得してくれたようだ。

 ……良かった。人様の家を破壊しなくて済んで。

 とにかく握っていた石をその場で捨てさせて、まずは手近にある窓から順に、各部屋を覗いて回ろうという事になった。

 屋敷は二階建てなので、主に一階部分を調べる形だ。

 確かにメル君の言う通り、調査としては緩いかもしれない。

 けれど、ここは彼女の思い出が詰まっているだろうお屋敷だ。

 それを壊してしまってまで手掛かりを追うのは、どうしても憚られるような気がした。


 屋敷の裏手に向かって進んでいくと、ちょうど、目の前に窓が見えた。

 試しに二人で覗いてみるけれど、室内はやはりガランとしており、人の気配は無い。


 室内には、調理台のようなものや、鍋にお玉等、綺麗に整理された調理器具の数々が目についた。


 ここはキッチンのようだ。

 暫く使われていないようで、調理台の上に薄っすらと埃が付着しているのが見えた。

 このお屋敷も、いつから人の出入りが無くなったのだろうか。

 以前訪れた、彼女が療養していたお屋敷と、どこか似たものを感じるのだ。


 とりあえず、他に気になるものも無いようなので、その場を離れ別の窓に向かって歩きだす。

 壁沿いに歩いていくと、次の窓を見つけ、再び覗いてみる。

 今度は洗濯場の窓のようだ。

 ここにも特に、気になるような物はない。


 それから移動を繰り返しては、廊下の窓、客間の窓、と目につく窓全てに近寄っては、硝子越しに室内の様子を覗く、を繰り返していたけれど、手掛かりになるようなものは、これといって見つからなかったのだ。


「何もないね……」

「まあ、外側から見て何かわかるぐらいなら、令嬢の行方もすぐにわかっただろうからね。何か見つけたらラッキーぐらいに思ってた方が良いよ」

「うん……」


 隣を歩く友人にもっともな事を言われて、少し思考が暗くなりそうになるけれど、頭を振って無理矢理追い出しながら歩き続けて行った。


 そうして、角を曲がったその先。

 最後に居間と思われる窓に辿り着いた時だ。

 ふと覗き込んだ窓から見えた室内の壁に、自然と視線がいく。


 そこには、大きな肖像画が飾られていたのだ。随分昔に描かれた物の様で、キャンバス部分が古ぼけており、少し傷んでもいるようだ。絵は壁にかけられており、全部で三枚ほどあった。内二枚に女性が、最後の一枚には男性と女性が一緒に描かれている。

 

 一枚目、二枚目を順繰りに眺めていくと、それぞれ構図は違うけれど、柔和な笑みを浮かべた優しそうな女性が描かれている。

 おそらく、そこに描かれている女性は、亡くなったとされる奥さんの肖像画だろう。


 美人というよりも愛嬌のある顔立ちをしている女性は、淡い黄土色の髪に赤茶の瞳をしている。その姿は、シルビアちゃんには似ていないようだった。


「……お母さんには似てないみたい。シルビアちゃん、お父さん似なのかな……?」

「へえ〜。まあ、例のご令嬢の顔は知らないからなんとも言えないけど、彼女の父親であるスカーレット家当主なら、この絵に描かれてる人で間違いないよ。 あまり目立たない人だったんだよね〜。特徴という特徴はないかな?」


 そう言われて、改めて男性が描かれている肖像画を眺めてみる。三枚目のそれには、椅子に座る女性と、その背後に立っている男性が、女性の肩に両手を添えている構図のようだ。

 男性の姿は、オリーブ色の髪に、榛色の瞳をしている。

 こちらもやはり、顔立ちも身に纏う色も、シルビアちゃんには似ていないようだった。


「お父さんの方にも似てないみたいだね。 ……ところで、メル君やけに詳しいね。シルビアちゃんのお父さんと、どこかで会った事があるの?」


 ふと気になって問いかけてみると、メル君は何故かギクっと身体を震わせ、急にぎこちない喋りになった。


「あ、あはは! 人から聞いた話だよ! やだなあ〜? ボクがスカーレット家の当主に会えるわけないじゃん!」

「そう……?」

「そうそう! まあ、この部屋で一階部分は最後なんだから、他にも何かないか見てみようよっ!」


 慌てたようにそう言いながら、メル君は窓に顔を近づけ、キョロキョロと視線を動かして探しにかかる。


 なんだか、誤魔化されたようで釈然としないんですけど……?

 ……まあ、いいか。


 私は気を取り直して、今見たばかりの肖像画をじっと見つめる。

 なんだか……妙な引っかかりを感じる。

 何かおかしいような気がするのに、それが何なのかよくわからない、妙な気分だ。

 どうしてもその正体が知りたくて、私はメル君に話しかてみた。


「ねえメル君。この肖像画、なんか変じゃない?」

「えっ……そう? 家族を描いているだけでしょう?  確かに、ここの当主とその奥さんの絵だと思うけど?」


 肖像画は、写真の無いこの世界で唯一、姿を残しておける手段だ。

 需要は大いにある上に、最近では、お金に余裕のある者なら庶民でも画家に描いて貰う事が多い。

 ふと眺めては思い出を懐かしむ事ができるのだから、皆こぞって描いて貰いたがる。大事な家族の姿なら、特に。


 あれ……? それならどうして。


「シルビアちゃんの絵が無いんだろう……?」

「あ……本当だ。おかしいね、この家の一人娘の筈なのに。 貴族ってさ、たとえ家庭内が上手くいっていなくても、体裁を保つ為に画家に姿絵を描かせるもんなんだけどね。子供が一人だけなら尚更大事にすると思うんだけどなあ。仮にも跡取りなんだからさ」

「うん……そうだよね」


 彼の言う通り、貴族のお屋敷には必ずといって良い程、肖像画が飾られていたのだ。


 パール商会のお得意様である貴族の屋敷でも良く見かけたし、私の本来の実家である、リヴィドー家にも飾ってあったと思うのだ。

 もう随分昔に見た事なのであやふやだけれど、確か居間の暖炉の上に掛けてあった筈だ。

 描いて貰った時の記憶は無いので、おそらく前世の記憶を思い出す前に描いたものだろう。


 ちなみにパール商会のお屋敷の方にも、私の肖像画があったりする。

 商会立ち上げの際に、こちらもやはり体裁を保つ為、腕の確かな画家に来てもらい、ロブとナナ、それに私の三人の姿を描いてもらっている。 ……他の誰でもない、シルビアちゃん自身の勧めで。


 ……彼女は、あまり家族仲が良くなかったのだろうか……?


「さて、と。外側から分かるのはこれぐらいかな?情報としては少なすぎるんだよねえ。 ……やっぱり、窓をぶっ壊すしか……!」

「だ、ダメだってば!」

「でもさあー!」


 懲りずに物騒な発言をするメル君を振り返ると、再び彼の手に握りこまれた拳大の石を発見してしまった。いつのまに拾ってきたのか、上空にポンポンと放ってはキャッチをしている。


「め、メル君っ!?  さっき分かってくれてたじゃない! ね? 石、手放そう!」

「でもさぁ、折角ここまで来たんだから、やっぱり室内に侵入しとかないと!」

「いやいや、ダメだって!」


 慌てて彼の手をガシッと掴み、握りこまれた指を必死で引き剥がしにかかる。

 メル君は今度は取られまいとしているのか抵抗をみせ、私の力では、なかなか指を引き剥がせそうにない。

 お互いの力は拮抗している為、このまま長期戦になった場合、窓をぶち破られる……!

 そう焦りを覚えた時。

 視界の端でキラリ、と何かが光るのが見えた。


 ……なんだろう……?

 ちょうど足元の茂みに何かが落ちているようだ。


 そちらに注意が削がれ、ふいに引っ張っていた手を離すと、反動でよろけたメル君は、「うわっ」と言いながら石を取り落とした。

 それをチラリと見ながらしゃがみ込み、茂みへ手を伸ばしてみる。先程光ったのはこの辺りだから……あった。金属のひんやりとした感触がする。


「これ……」

「ちょ、ちょっと何するのさっ! って、どうしたのティア様?……それ、鍵だね」


 体勢を整えながら、抗議の声をあげるメル君の手からは石が消えている。ようやく手放してくれたようだ。彼は私の様子が気になったようで、こちらに歩み寄り、手元を覗き込んできた。


 鍵はアンティーク調のようにも見える。持ち手部分に革紐が通されており、鍵穴に差し込むであろう部分は螺旋状の変わった形状をしていた。

 これ、どこの鍵なんだろう?

 もしかして、この屋敷の玄関の鍵? なのかな。


「ねえ、これで玄関が開かないかな……?」

「うーん……? 多分、この鍵じゃないよ。鍵穴の形は似てるけど、玄関のよりも新しいものみたいだし。 ……なんか特注品っぽいんだよねぇ。」

「そっか〜! じゃあちょっと試してくるね!」

「……ティア様話聞いてた? それじゃ開かないってば! ……あ、待って! ボクも行くから!」


 慌ててついてくるメル君を尻目に、意気揚々と玄関まで走った私は、早速、例の鍵を鍵穴部分に差し込んでみた。


 ———ガチャガチャ。


 鍵は穴の奥までは入らず、これ以上、回すことが出来なかった。


「あ」

「ほら〜! 開かなかったでしょ?」

「うん……でもこの鍵、何かの手掛かりになるかもしれないから持って帰るよ。 ……なんだか、すごく気になるの」

「ふ〜ん? ……まあ、ティア様がそうしたいなら良いんじゃない?」


 何処の鍵なのかわからないコレについては、メル君的にはどうでもいいらしい。


 一階部分はこれで全てを探し終えた。アンティーク調のこの鍵を手のひらでぎゅっと握りながら、この後はどうしようか? と彼に相談する。

 

 すると、メル君は、これから二階部分を見てくれるようで、どうやるのか聞いてみると「まあ見ててよ?」と言いながら口の端をにっと釣り上げた。なにやら自信があるようだ。


 メル君は辺りをキョロキョロと見回し、ちょうど屋根に沿うように生えている太い木を見つけると、窪みにうまく足を引っ掛けながら軽々と登っていき、二階部分のバルコニーへと降り立った。


 そこから窓の鍵が開いていないか確かめてみたり、硝子越しに中を覗いてくれているようだ。


 メル君は、こまめに二階の室内の様子を伝えてくれる。

 彼が現在降り立っている場所は寝室だそうだが、あまり部屋の装飾にこだわりがなかったのか殺風景だったらしい。


 そこからバルコニーの手すり部分に再度足を乗せ、壁に少し張り出している部分を足の踏み場にしながら、別の窓へ向かって移動を開始していった。


 いくらなんでも浅い張り出しだし、もし落ちたら……! と、見ているこっちはハラハラするのだが、彼にとっては手慣れたものなのか特に気にした風もなく、スイスイと進んでいく。

 下手に声を掛けたらバランスを崩して落っこちそうな気がして、私からは何も話しかけられず、メル君が進むスピードに合わせ、下からゆっくりとついていくだけに留めた。


 バルコニー部分に戻り、外壁を一周回りきったメル君は、登った時と同じ要領で地面に降り立った。メル君のお陰で、二階の窓も全て回りきる事が出来た。


 労いの言葉を伝えると、彼は得意げな顔をしながら二階の様子を教えてくれる。

 メル君いわく、たいしてめぼしいものは見つからなかったそうで、二階にあったのは、人が居なくなって随分経った、殺風景な部屋ばかりだったそうだ。


 ふいに空を仰ぎみると、日が傾いているのに気がついた。

 もうまもなく夕方といえる時間になる頃だろう。


 そろそろここを出て、近くの村へ向かって出発しなければ、最悪野営になってしまう。

 外で寝泊まりするのは抵抗があるし、夜盗が出ないとも限らない。出来うる限り、人の集まるところで休んだ方がいいだろう。


 メル君も私と同じ事を思ったようで、この後の事を提案してくれた。


「……ここらが限界かな。そろそろ戻ろっか。ねぇ、どうする? 明日もここに来て手掛かりを探す?」

「ううん。もう大丈夫。メル君が二階を調べてくれたから。それに、ね……この鍵、妙に気になるの」

「そっか。じゃあ一度戻って、今度は学園に行ってみようか。もう立ち入り禁止令は解けてる頃だろうし。その鍵も街で調べてもらおう?」

「うん」


 話がひと段落したところで、私とメル君は、すぐに王都に帰る事に決め、待たせていた御者の元に戻ると、近くの村を目指してもらう事にした。




 しばらく馬車に揺られていただろうか。

 完全に日が落ちる前に、近くの村に到着する事が出来た。

 一軒だけやっているという宿を村人から教えてもらい、本日はここで宿を取る事にしたのだ。

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