7・「汐里くん」彼のマリへの視点
仲里マリが、とても楽ではない学校生活を送っていたのは知っていた。
母親同士昔は仲が良かったため、昔から僕らが一緒にいる時間は多かった。マリが様子がおかしい時はすぐ分かる。ずっと見ていたのだから。
この学校はとても派手な女子が多く、地味で、目も細くてそんなに可愛くないマリは標的にされやすいのだろう。永原さんには、「汐里くんイケメンだから、マリが仲良いのが、みんな気に食わないんじゃない。」と言われたが。
マリのいい所なのか悪い所なのか、彼女はいじめられようが聞こえるように悪口を言われようが、どこか上の空な所があるので、そのおかげで、ぎりぎりの所で精神状態を保っているように見えた。彼女がどう、この状況を受け入れているのか。聞きたいようで聞けない。
とりあえず毎日、マリが学校に行ってるのを確認すると、僕はとてもほっとするのであった。
そして、そんなマリは毎日どんな気持ちで学校にいっているのか。
君はどんな気持ちなのか。
毎日、そればっかり考えている。
そんなマリが変わったのは、つい最近だった。
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