女子高生、宝くじを買う。

4・宝くじを買うからの、願掛けをする

さて。宝くじを買ったからには、ただ買うだけではいけない。

宝くじが当たるために色々と活動しなければならない。と私は買った瞬間思っていた。恋愛だってそうである。付き合いたいなら、相手の情報を集め、接点を見つけて接近・会う約束にこじつけ・・・・これ以上は付き合った事がない私には分からいけど、とりあえず宝くじを当てるという目標ができたのである。

　宝くじを買った次は、宝くじが当たるようにまずは願掛けである。

学校を抜け、(登校時間２０分！！)行こうと思っていた所に向かった。学校と駅の中間地点にその神社はあった。砂利を踏むと、まるで砂浜を歩いているような懐かしい感触が足を刺激した。手を合わせて５円玉を入れ、再び手を合わせる。

　宝くじが当たりますように当たりますように・・・当たりますように。

　この神社の裏には墓地があるのだが、そこも目線を投げかけて祈る。そこに私の祖父母の墓があるからだ。当たりますように・・・祈るしかなかった。

　あとは、歩く事にした。そうだ。毎日学校から家まで歩いて帰ろう。そう思い立ち、私は駅の電車には乗らず、自宅の方向に向かって歩き始めた。