第16話 何もない星
天球人は森でモグラ系動果物を飼育し、
対ドラゴン用落とし穴を掘らせている。
落とし穴の天井は細枝で作った床でカモフラージュされ、
大型動物以外が通っても床は抜けない。
穴の底には鋭くとがった杭が設置してあり、
杭の先端は「かえし」の加工がされてある。
杭に施された「かえし」を発明したのが科学者気質のマキだった。
■
ドラゴンと恐竜はどこが違うのか?
ドラゴンは骨格や爪、牙などに金属を含んでいる。
そして死体は数日で溶け始め、油田となる。
つまり地球では苦労して採掘する資源「石油と金属」が、
天球ではその辺を歩いている。
もちろん採掘しても見つかるだろう。
どちらの星の化石も同じだけの時を経ているのだから。
■
天球人は肉食動物ではない。
ゆえに大型動物を駆除しても食べることは無い。
代わりに土に埋めて養分とする。
ドラゴンの死体は金属や油になるのでむしろ毒素が多く、
養分には向いていない。
その為か、他の天球人達はドラゴンの死体に興味が無い。
科学者気質のマキだけは一人、何百年も研究していた。
■
マキ「ドラゴンを倒したい?」
シキ「そうだ」
マキ「落とし穴では駄目なのか?」
シキ「駄目だ、草原を自由に歩きたくはないか?
お前からもらった槍の穂先、
金属って奴は強い、があれではドラゴンを即死させられん
他に対ドラゴンに使える武器が欲しい」
マキ「武器ならいろいろあるが、では武器庫に案内しよう」
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