あの恋とこの恋

@akane516tapioka

第1話

子供の頃からそうだった。

誰かが持っているものを羨ましがっては、自分も欲しいと思い、その欲は手に入れるまで消えない。

でもいざ手にすると、早々に飽きが来て結局私はゲームもおもちゃも漫画も本もずっと大切にした物は何もなかった。

ただ欲しかった。みんなと同じもの。

まだ誰も持っていないもの。

もう誰かが手にしているもの。


22歳の夏、私が欲しくて欲しくて仕方なかったのは奥さんのいる 彼 だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの恋とこの恋 @akane516tapioka

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る