設定回「術式辞典・魔術、奇跡編」 +存在濃度表
作中に登場した術式・奇跡の解説です。
レベル表記がありますが、あくまでデータ的に解釈した場合となります。
レベルに幅があるのは、使い手や使い手の成長によるからです。
魔術のうち、ファイアボルトやファイアボールは精霊術編で、『魔法の矢』は以前解説したのでスキップです。
そしてなんと、ノーマルな魔法使いがあまり登場していないので錬金術や死霊術などがメインになります。
●
『
一番最初に登場した防御魔法。
練度によりただの矢から拳銃弾、はては
魔法、もしくは魔力をまとったモノは防げない。
『
害意のある魔法から身を守る。
魔力そのものをぶつける攻撃や、眠りやマヒなど『呪い』に特に強い。
炎や冷気など、加工されたモノにはすこし弱い。
『耐火』『対水』『対風』『対土』Lv1~10
それぞれの属性・あるいは精霊力から身を守る。
ちなみに『石槍』は土の精霊の御業ですが、ぶっ刺さったらフツーに痛いので『対土』は無意味です。
しかも完全に物理的な飛来物でもないので『矢避け』もかかりません。
師匠の『熱杭』もコレに該当し、魔法的物理属性ともよばれます。
『
上の四色全マシか、特定の色をわざわざ言うのが面倒なときに用いられる。
「炎が飛んできた! 『対色』頼む!」のほうが伝達がスピーディーなのです。
『風の刃』Lv1~5
真空の刃を飛ばし、肉体を効果的に切り裂く。
本編と違う世界線で、アルマが師匠の目ン玉を切り裂くのに使用。
不可視かつ予備動作も少ないので、不意打ちには最適な術式である。
●アルマorみけ
『睡魔の
赤き蜜の薬瓶。
粘性が非常に高く、すぐさま気化してあたりに眠りをもたらす。
魔法で古典的な『
本編では王都の宿の亭主が最大の被害者。
『盾兵の薬瓶』Lv5~10
土、あるいは岩の防壁を成す防御術。
本編ではよくかまくら状に展開される。
『氷刃乱舞』Lv7
アルマは
氷の刃を炸裂させ、敵集団を切り刻む。
ぶっ刺さるとむっちゃ冷たいので、対象からさらに体力を奪う。
『
アルマは(以下略)。
大地を舐めるように広がる炎の波。
Lv10クラスを渋谷スクランブル交差点にぶち込むと大変なことになる。
●ユーミル
『
物体や、あるいは生物に霊をとり憑かせ自在に操る。
規模や対象によりまさしく効果がケタ違いに代わり、お皿を飛ばしてビビらせるぐらいから、建物自体を崩壊させる大技。果ては人にとり憑かせて人権の永久剥奪まで。
対象は、いわくつきのモノや、呪われていると定義されているモノの方が向いている。
『7つの基本の呪い』Lv1~12
恐怖、沈黙、睡眠、盲目、混乱、魅了、金縛り、が該当。
逐一効果を載せていくと長くなってしまうので、名前から察してください……。
右に行くほど高度な呪いになり、さらに口で唱える、指差しで行う、視線で行う……の順に難度が高くなります。
『
体の穴という穴から血を吹くレーベンホルム家の秘蔵魔術。
非常に攻撃性、加虐性が高く残酷。
ユーミルはこの術式があまり好きではないので、他の呪いより
逆にお姉さんは大の大好きなので、Lv13相当。
出血の勢いがよすぎて、ほぼ人体爆発と化しています。
『
出血を止める応急処置的な術。
傷口をふさいだり体力を回復させることはできないが、かなりの大怪我でもぴたりと血を止められるためなかなか有用である。
ヒトは、血を失うことで容易に死に至るゆえ。
『
ある行為や行動を制限させる呪いで、違反すると
『
◇◇◇
●ザリードゥ
『
傷をふさぎ、失われた体力すら回復する。
魔術による回復は「傷の治癒はできるが、そのぶんしっかり体力を失う」ので、回復魔術をかけたらスタミナ0で過労死もよくあるのだが、奇跡は違う。
怪我を癒やしさらに活力を増すのだ。
『
同名の魔法も存在する、強い約束の奇跡。
互いの同意のうえ、絶対にやぶれないルールを敷く。
『
『
味方と認識した者の武器に、聖なる加護を施す。
本編でカシスが説明したとおり「パーティにアンデット特攻」するのだが、武器の能力も1割ほど加算される。
ゲーム的には【パーティの武器による攻防力+10%・さらに対アンデットの攻防力+100%】
『
神が価値ある戦いだと認めた場合に限り発動できる全体
効果はカシスいわく「全ステータスが上昇する感じ」
ゲーム的には、【パーティの
上げ幅は対象の能力や運勢によるが、0.5~1.5。
『
聖なる白き爆発により、敵だけを破壊する。
乱戦や戦場、特定のダンジョンにおいては最強の奇跡。
神が扱う『神の怒り』は、ただの一撃で地上のすべての生物を対象にとれるチート奇跡であるとされる。もちろんそれらは再生できない。
『葬送』Lv3
死者をここではないどこかへと安らかに送る。
それは天国かもしれないし、輪廻の輪かもしれないし、ただの虚無かもしれない。
『
聖なる壁を展開する。
防御力は使い手によるが、ザリードゥのは『
●レーテ
『
取れた腕を接合し、臓器ひとつ程度なら再生せしめる超回復。
この奇跡をもってしても頭部の再生はできない。
アンパン◯ンのように、入れ替えるたびに悲劇が生まれるからだろう。
『
食料や水、酒を増やす奇跡らしい奇跡。
しかし使い手いわくこれで増やしたモノを食べても「自分の言葉を食べているよう」に感じるそうだ。
つまり分け与えるには向くが、自分の糧にはなりにくい。
ちなみに水上歩行は魔法の領分であり、ジーザスの完コスはできない。
『
ひとつの王国そのものの防御力を持つ聖なる壁を展開する。
一撃で国を滅ぼすレベルでない場合、あらゆる攻撃を無効化することができる。
アスタルテの『
『
神の眼を自身に降ろし、真偽を見通す。
教会内やその信者には絶対の嘘発見器と判断されるが、逆もまたしかり。
使い手以外だれも奇跡や神を信じていない場合、真偽を信じられるのは本人だけであり無用の長物と化す。
発動時の状況やコミュニティにだいぶ左右される奇跡。
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●存在濃度表
登場人物がイカれ始めたので8から紹介します。
10段階が基本の表記ですが、よりゲーム的には100段階も可能です。
存在濃度1=Lv1~10 駆け出しクラス
存在濃度4=Lv31~40 中堅の仲間入り
存在濃度7=Lv61~70 熟練の仲間入り
Lv30ぐらいから旅慣れてきたなーというのはFFやテイルズシリーズっぽいですね。
ちなみに最序盤、大樹海を越えたあたりの師匠は存在濃度5=Lv40代ですので、チートまではいかずともこいつも大概です。
存在濃度10の終わり=Lv100が通常許された限界、レベルキャップなのもゲームを意識してます。
世界としても、ヒトがこの値を超えることは本来許していません。
存在濃度11の始まり=Lv101から晴れて変態の仲間入り。
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※精霊術師は周囲の環境に左右されやすい。
師匠の場合、名のある火山とリンクすると+1。
8 鋼トロール・下級の竜・中級の吸血鬼・カジル・カシス
9 旅立ち前みけ
10 みけ・上級の吸血鬼・ザリードゥ・ハインリヒ・
11 中級の竜・イリム・
12 真祖・リッチ・セレス(湾口都市限定)・みけ(白賢者の石込み)・ユーミル・師匠(封印紋アリ)
13 賢者・ニコラス=フラメル・ニカレストの大翼竜(地形効果、つまり魔法無効化込みで。無しなら12)
14 ジェレマイア・リディア・師匠(封印紋ナシ)・
15 水竜・風竜・デス太・勇者(装備コミコミ)
16 アスタルテ
Unknown 全盛期火竜・氷の魔女・闇産み
※死神はすべて『ヒトには殺されない』という強い呪い、あるいは加護を受けています。そしてヒトの定義に、精霊に近い存在であるエルフや、この世界のイレギュラーたるまれびとは含まれません。
このため、みけ・ザリードゥは圧倒的に不利ですし、賢者や勇者、セレスは優位です。
イリムはある方法で死神を殺すことが可能。
同じ方法でリディアも、いずれは可能になるかもしれません。
死神や闇産みなどの設定に深く関わるお話、そしてユーミルの姉ちゃんやデス太君、かつてのジェレマイアの活躍はスピンオフである
「かつて最強の最弱死神、ひとりの少女を死の宿命から守るため、かつての同胞達に叛逆します」で読めますのでご興味あればぜひ。
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