設定回「術式辞典・精霊術編」

作中に登場した術式・奇跡の解説です。

だいぶいろいろ術が増えてきたのでその整理もかねまして……。


レベル表記がありますが、あくまでデータ的に解釈した場合となります。

レベルに幅があるのは、使い手や使い手の成長によるからです。


書いていたら長くなったので『精霊術』と『魔術・奇跡』で分けます。

「この術登場したのに載ってねーぞ」など抜けがあったらご指摘いただければ。


ひと昔前のトリビア満載の攻略本が好きだから書いたけど……興味ある項目だけつまみ食いでお願いします。


●師匠


『火矢』Lv1~3

ごくごく平均的な炎攻撃。

魔術ではファイアボルトに相当。


『火弾』Lv3~7

弾速、威力ともに火矢の強化版。

物質化マテリアライズにより速さと硬さがさらに増しており、力の注ぎ方やイメージにより威力を可変できる。


アスタルテの試験の際の『石槍』連射に対応していたときは20mmガトリング砲ぐらいはあるかもしれない。『俯瞰フォーサイト』と併せればひとりファランクスごっこもできるかもしれない。


※ファランクス(現代戦艦に積まれる防御システムで、対艦ミサイルや高速ボートなどを自動で感知・撃墜する。検索するとその圧倒的な連射力を見ることができます)


物質化マテリアライズを調整してほぼ100%を物理にまわせば、燃やすことなく撃ち抜くことも可能。手や足を正確に撃ち抜くことで、相手を殺さず無力化できる。


『ドライヤー』『熱波』Lv1~7

目潰し攻撃から、肌を焼く死の風まで。

攻撃よりも、飛び道具をはたき落とすことによく使う。

これの死亡描写はわりとエグイ。


火壁ファイアウォール』Lv3~7

炎の壁により移動や攻撃の妨げとなる。

初期では目印として地面にガリガリ線を引いていたが、『俯瞰フォーサイト』習得後は空間に好きに配置できるので不要に。物質化マテリアライズによりシンプルな物理防壁としても使える。


火葬インシネレイト』Lv5~14

ただただ純粋に破壊の炎を浴びせる。

初期のクマ焼きから、開放状態のスカイツリーまで……ずいぶんデカくなった。

スカイツリー版は『竜咆ドラゴンブレス』と呼んでいる。


『火槍』Lv5~10

『火葬』を物質化マテリアライズしたもので、炎の槍で敵を貫き焼き焦がす。

初回は杖からそのままだったが、修行後は地面からコレで奇襲する使い方が多くなる。が、そんな奇襲も超回避するヤツばかりである。


『大火球』Lv7~10

魔術のファイアボールに相当し、コレが扱えると攻撃魔術師としては一目置かれる。なにしろ状況により10~30の敵集団を壊滅できるのだから、人間兵器といって差し支えない。


熱杭ヒートパイル』Lv8~15

師匠の必殺技で、もっとも頼りにしているモノ。

レールガン+バンカーバスターといった性能で、弾体に力を注ぐほど弾の硬さと着弾後の爆発力が増し、砲身に力を注ぐほど弾速、すなわち貫通力と破壊力と命中力が増す。


最大出力はもはや戦略兵器である。

危ねえな。


ちなみに『熱杭』のもともとの使い手であるジェレマイアは、師匠と比較すると高速・大量展開型。

映画やFPSでおなじみのロケット兵器、RPGを雨あられと乱射しているイメージ。

彼も、超一流の火の使い手であったのだ。


『核熱』Lv15

読んで字の如し。

アスタルテの『隕石メテオ』に匹敵する大規模破壊魔法である。


師匠としては、習得はしたが絶対に使いたくないとのこと。


俯瞰フォーサイト』Lv7~13 常在パッシブ時は8

空間をダイレクトに捉え、追加された第六の感覚として運用する。

現在は範囲1キロ、『自由射撃フリーファイア』は100メートル。

範囲を狭めて密にすればするほど、相手の鼓動や息遣いまで感知できる。


現実的には女性の着替えや他所様の情事も3D把握できてしまうが、師匠は紳士なのでしていないはず。

していないはず。


『歪曲』Lv10

空間を折り曲げ、防御に攻撃に移動にと大活躍。

術自体が師匠のオリジナルなので、Lvは難易度のみである。


※空間の捉え方、解釈がこちらの世界の人は違うので師匠の『歪曲』はまず真似できません。


『爆ステップ』Lv3

指向性の爆発と『対火』により回避や移動を行う。

某メロンパン好きの少女の得意技に似ていますね。

古すぎるか。


『精霊召喚』Lv7~14

精霊の集合体を顕現けんげんさせる、ある意味精霊術師を代表する術。

自然霊たる精霊たちに信頼されるのが絶対条件で、そのうえ数も膨大でなければならない。


紅竜ドレイククラスの召喚は『大精霊召喚』にカテゴリーされ、史上、これを習得した人間の精霊術師は数えるほどである。


『宿温』Lv1

体をうちから温め、癒やす術。


人さらいに刺され、蹴り落とされ、死にかけて。

竜骨に出会い、力を授かり、傷口を焼き。


そうしてこの世界で初めて彼が習得した術である。

ウェイクさせるために使ってはならない。


火炎旋風ファイアトルネード』Lv10 闇落ちLv14

巨大な炎の渦で敵集団をかき回す、破壊のためだけの術。

暗黒面に堕ちた師匠が好んで使っていた術式で、彼はコレを何本も同時に操り、邪魔するヒト、モノ、ムラ、クニをことごとく滅ぼしていった。


ちなみに彼が使った黒い炎は破壊衝動や怒りで威力が格段に高い。

これは、火精がそういった性質や感情を好むからであり、つまりはとても相性がよかったのだ。


●イリム


石槍ストーンスピア』Lv1~7

初期の投石レベルから、敵を串刺しチェインのだんご◯兄弟まで。

雪トロールの土手っ腹をぶち抜くぐらいの威力はあり、戦士職でここまでの攻撃魔法が使えるのはとてもレア。



六爪の強襲劇ブラッティ・サーカス』Lv9

『石槍』を同時に6本射出し、敵陣をズタズタに引き裂く。

命名はカシスである。


石噛みストーンバイト』Lv7~10

『石槍』を同時に6本、囲うように敵一体に射出し、同時に槍で敵を貫く。

都合7本の死の槍をかわせるものはそうそういないが、ハインリヒはなんとか回避してみせた。

槍と同時に扱うため、上の術よりは1本1本の威力は低い。


獣の宴ブラッディ・カーニバル』Lv10

神速の螺旋らせん突き後、敵体内で『石槍』を無差別に放出し敵を内側から破壊する。

師匠は渋めの『死突しとつ』を提案したがあっけなく却下された。


石壁ストーンウォール』Lv3~5

使い勝手の良い防御術だが、彼女はコレを足場としてよく活用する。

ダッシュのさいの加速補助に使っているのはコレの応用。


石牢せきろう』Lv7

『石壁』で4方と天井を囲い、足場と暗闇を得る。

師匠は前回の却下を受け『殺戮結界キリングフィールド』を提案したがあっけなく却下された。


※ちなみに彼女は精霊召喚はできず、そして精霊の連れ歩きもあまり得意ではない。そのため、みけに『土精の詰まった瓶』や『土精の憑いたお守り』などを作成してもらっており、周囲に土精が少ない環境に対応している。



●アスタルテ

多くの術を習得しているため、作中で主に登場したもの限定。


『石』Lv1~15

石の弾体を高速で射出する。

地の文や師匠の解釈で『石矢』『石槍』『石柱』と名称を変えているが、彼女はコレを単一の術としてみており、大きいか速いか硬いかの違いしかない。

地面から突き出したり、真上から叩きつけたり違いがあろうとも、すべて同じ術である。


『岩』Lv7~15

岩の弾体を高速で射出する。

運動会の大玉クラスから、一軒家クラスまで。


これを超高速で撃ち抜くと『隕石メテオ』になり、さすがにコレには彼女も別の名前を与えている。


『盾』Lv10~15

岩の板で身を守る防御術。

同時に多重に展開することでいかなる攻撃にも対処する。


土殻シェル』Lv12常在パッシブ

おおよその攻撃を無効化する自動防御オートガード術式。

師匠の初期『熱杭』クラスでは傷すら付かない。

使い手ではないため、みけに掛かっているほうはLv10相当。


『地脈移動』Lv13

大地に流れる地脈・霊脈・竜脈といわれるものを利用し、地中を泳ぎ素早く移動する。

あくまで高速移動のため、大陸の端から端まで東西は2日、南北は一日かかる。

脈の流れの関係か、南北の移動のほうが速い。

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