第7話
「いや、知識の引継ぎと健康で若い肉体はなんとなく分かるんだよ。
良くある話だからな。
赤ん坊から人生を始めるんじゃあなくて、ある程度年を取った状態で世界にポンと生まれるんだろ?」
「そうだね。
前世での君の肉体と同じような、十五歳から十七歳前後ってところかな」
「それってつまり、異世界での親がいないってことじゃね?」
親がいないということは、異世界で七之上を庇護する者がいないということだ。
初めての地で生活するのに、その生活を支援してくれる者がいないのである。
それは、普通の高校生という肩書きの子どもでしかなかった七之上の意識に、十分な警戒を植えつけた。
神様はそんな七之上の心情を汲み取ったかのように、肩を優しく叩く。
「うん、君の不安も分かる。
僕もこれを見たとき、かなりまずいんじゃないかなって思ったよ。
でも大船に乗ったつもりで安心して欲しい。
最後のプレミアムガチャチケットが、その不利を一気に押し返してくれるはず……だからさ!」
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