第4話
神様が言うには、その世界は命の価値が軽い世界であるということであった。
凶暴な魔物も多く、存在しているらしい。
ゆえに、今まで平和な生活をしてきた七之上の価値観を、生存競争が過酷な異世界においても生きていけるように変異させることになる。
でなくては、七之上は異世界で何もできずに死んでしまうに違いないからだ。
そういった事情説明の後、七之上が密かに望んでいた瞬間が遂にきた。
七之上の密かな期待を読んだ神様は途端に口調を変え、大仰な態度と仕草でもって彼の期待に応えたのである。
「さて、紳士淑女の諸君には長らくお待たせ致しました!
僕の世界に転生する新鋭なる若者の北村君に、神様である僕から転生特典を三つ!
進呈させて頂きます!」
「やったー! ありがとう神様!
あんたへの信仰心がいきなり上限突破する感あるよ!」
この二人、実にノリノリである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます