最終章
後悔しても時間は巻き戻らないのに男は後悔した。
男はLINEで無理やり手を繋いだことを謝罪した。
吐き気がある程度収まった。
次に男は何度も泣いた。
「なんでこんなにも好きになってしまったんだろう」
「ルリに嫌われても俺はルリを嫌いになることはできない」
涙と鼻水が止まらない。吐いたせいでお腹がぺちゃんこになってお腹が痛い。
男は涙と鼻水でべしょべしょになったベッドの上で後悔し、ルリに対する好きな気持ちを考え続けた。
それでもいつの間にか男は寝ていた。
起きたあと真っ先にスマホをつけた。
「ルリからの返事がまだない」
もう午後の17時だ、完全に無視されている。
男はしつこいと思った。しつこいと思ったが自分の気持ちをどうしても直接ルリに伝えたかった。ただの自分のエゴであることは気づていた。
そして男は
「今日少しでいいから会えないか」
そうLINEした。
二時間後にルリから
「今日は無理」
とだけ返事がきた。
男は返信した。
「じゃあ明日や明後日ほんの少しでいいから会ってほしいんだ」
どうしても男はルリに直接あって今の自分の心の中にある素直な気持ちを全て伝えたかった。
その後ルリからLINEが来ることはずっとなかった。
男は直接謝ることもできなかった
「俺は初めて女の子を本気で好きになれたんだ、その相手がルリだったんだ」
と伝えることもできなかった。
男は辛かった
ただ男は知ることができた
ひとりの女の子をこんなにも本気で好きになれた
両思いになれる事、勿論それが一番ベストでとても幸せなことだと思う
でも
本気で好きなルリから嫌われようが自分はまだルリを本気で好きでいれたこと
これも物凄く幸せなことだと思うんだ
男は初めて本気で恋をして
初めて本気で失恋した
本気の恋を初めて知った男 @yu123piyo
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