第13話
まだ夜の明けきらぬお
フィルはガンドウと肩を並べて歩み寄る。その後ろには断りもなく着いてきたヤバスがいる。相手はフィルが平服で来たことに気付き眉をひそめる。フィルはやや足を速め、ひとり前に出る。
「決闘は受けない。そのことを伝えに来た」
手短に
「
「此方も立ち合いは立てた。しかし考えが変わった。決闘は受けない」
「一度決めた言葉を
フィルは頭を下げて一言、
「謝る」
「
言われた通り片膝をつき、重ねて
「謝る」
相手が重ねて何かを言おうと息を吸いかけたところで、
「見届けた」
黒ローブの低いが良く通る
「決闘の
「相違ねえよ」
「例の件、本当なんですよね。こうなった以上、どうしたって戦で死ぬ以外に道は無くなった」
「くどいよ」
言葉とは裏腹に語気はいたって優しい。
「もう
目の
「朝ご飯いただきます」
フィルが震える息を吐くたびにううう畜生と悔し泣きの声が
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