ひな祭りスペシャル
「ひな祭り! ひな祭り! ひゃふー! 金平糖をよこせー! おだいりさまは俺じゃー! どんなもんじゃーい!」
「洋一、ひな祭りは女の子の祭りよ?」
『ヨーイチのお祭りじゃないって事ね。 ヨーイチはいつも煩いのよ!』
「やっやめろ……煩いとか色々、今ナイーブなんだから……まじで……」
「ヒナマツリって?」
レイ先生やリュイは知らないもんな。でもどうやって説明したらいいんだ? 爆弾に火をつけるお祭りだったかな?
ひな祭りが3月3日になり、女の子の健やかな成長と幸せを願う日として定着したのは、江戸時代だといわれている。
邪気や厄を払うための行事で、自分の中の邪気を人形に入れ、川に流すという『流し雛』が行われていたらしい。
時代の変化とともに流し雛に使用する人形が立派になり、家に飾る物へと変化していったらしい。
貴族の中で流行っていたおままごと遊びのような「ひひな遊び」と合わさり、ひな祭りに変化したのではないか? といわれている。
「おお、解説が入った。って訳らしいよ、ひな祭りにら色々な説があるらしいけどな」
「じゃあヨーイチの祭りじゃないわね。女の子の祭りなんだし」
むむ、レイ先生の言う様に、男の祭りじゃない……いやある漫画の主人公は誕生日が男だった! 裸で神輿を担いで大暴れしていたはず! 俺もそれをやるしかない!
「エロース! 精霊爺い! エルフの漢達カモーン!」
『ブシャシャシャ! 儂を呼ぶなんて珍しいな』
『呼ばれて飛び出てきたよー!』
「褌と神輿を用意しろ!」
『オッケー』
簡単に用意するエロス。頼んどいてなんなんだが、こいつ何でもありだな。流石神。
エルフ達もいつの間にかに、褌一丁になってるし。
「よーし! これでひな祭りを男の為の祭りに変えるぞ!」
「「「「「『『ぎゃあああああ!』』」」」」」
俺達の祭りは、地獄の炎に焼かれて終焉を迎えた。
「洋一、ひな祭りってね。部落に住む男の人達が女の子を辱めして、ピ━━━━━━━━━━━━って話があるのよ? そんな話が残る、ひな祭りに対してこんな事をしたら……」
「ぴゃああああああ!!!」
蘭の奴、めちゃくちゃ怖い事言いやがって! おしっこに一人でいけなくなるだろ! もう漏れてるけど!
『まあ人形に魂が宿るって言うのは、こっちでも割とあるわよ』
「えっ?」
『レイスやらが良く鎧を操ったりするのよ。後は悪量が「ひいやあああああ!! 聞きたくない!」ヨーイチは、弱いわねえ』
なんでひな祭りで、怖い話をされなきゃならないんだよ!
「ねえ、ヨーイチ。ヨーイチの暮らしていた世界では、女の子って何歳までしから?」
レイ先生の目が怖い。
「えっ? えーと、確か30代までだったような……」
「そう! じゃあ良かったわ。私もまだ女の子なのね」
ニコニコしたレイ先生、これでよかったんや……よかったんやで……
「はあ。最終的にひな祭りは、関係なくなったわね。私が話した怖い話をしたりたい人は、ネットでひな祭り怖い話で検索してみてね。探せる人はいるかな?」
「見ない方が絶対にいい! めちゃくちゃ怖かったから! ひな祭りは楽しいお祭りで、女の子の為の祭りです!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます