第4話 どろどろの五角関係
「悲劇の引き金は五角関係だった」
友人は、求めてもないのに勝手に説明しはじめる。
友人が告白する、気になるあの子、おなじ高校に通っている女子生徒萌絵ちゃん。
けれど、その萌絵ちゃんには好きな人がいたらしい。
そのお相手は仁志とかいう男性生徒で、先輩だ。
萌絵ちゃんは、全裸友人がちょうど告ろうとした時に、仁志に告白しようとしたらしい。
それで、まず三角関係が発覚。
これだけでも、ちょっとドロッとしてるが、まだまだ序の口。
その場に新たな人物が登場。
萌絵ちゃんのことを好いていたらしい、腎内教師が割り込んできた。
そして、教師という権利で手に入れた萌絵ちゃんの個人情報をちらつかせて脅し、仁志と交際するのではなく自分と交際するように言ったのだ。
そこでもうお腹いっぱいになりそうな四角関係だが、あともう一人。
いかれ野郎腎内に惚れているらしいストーカー女子、綾香が凶器を持ってその場に割り込んできて、「私の事はやっぱり利用していただけだったのね」あなたも殺して私も死ぬわをやった。
けれど、卑怯教師腎内がよけたので萌絵ちゃんが犠牲に。
それで激怒した仁志が、綾香を殴り殺しそうになった。
そこで見てられなくなった友人が、その場に飛び込んで仁志を止めようとするのだが、悲劇が。
その間に錯乱した綾香が腎内を殺害。
ついでに自分もぶっすりやって自殺。
ショックな事が立て続けにあったことで、精神的にやられてしまった仁志はその場でふらついた。
運が悪いことに彼の背後には開いた窓があって、そこは校舎の4階だった。
とっさに転落する彼を助けようとした友人も一緒に落ちたらしい。
後はお察しの通りである。
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