第63話 ストーン族の故郷へ

 南南東にある、こげ茶色の惑星ガン鉄へ向かいました。グリフォンに偽装させたカメラを放ちました。

まだ、カメラの改良版は、完成していないので凄く不満そうなカイルでした。


 地面が渇ききっていて、ひび割れた大地が見えました。一部は、立ち入り禁止しているようで、丸太に赤い紐がくくりつけられています。白い砂浜があり、大きな湖も在り近くには、緑が少しあります。筒型の宇宙船を2つ発見しました。家は石造りです。人質らしき者は見当たりません。ひび割れた大地の近くには誰も居ないです。


『おい、降りる前に頭にいれとけ。敵の腰辺りにコアらしき者がある筈だから、狙い打つならそこにしとけよ。』

『了解!』

その周辺にエデンを着地させて戦闘員を降ろしました。そして、再び空中に上がり待機です。


 今回は、策を立てて実行できるだけの余裕があるのか定かではないので、完璧にマスターしてない者には2人1組のペアを組ませまて、3組出来上がりです。

(ペンタ&アポロとトナカイのトッティー&ドルーとエビのエビル&ウツボのガンクウです。)

弓を使うムーは、1人で上空から矢を射って攻撃やサポートに撤します。


   見知らぬ者達がやってきたに関わらず…

『おーい、また奴隷がやって来たぞ。』

『そうか、まぁ、適当にやって従順にさせようぜ!』

『じゃあ、また穴に落とそうよ♪』

『じゃあ、今回は俺が痛め付けるぞ♪』

『使えるまで遊ぶんだから、殺すんじゃねーぞ💦』

『さあ、俺のお楽しみだ。保証はできねーぞ。』 


 10名程の敵は、傍観している中、黒光りしている男がコンガの目の前にやって来ました。そいつで攻撃してみろと挑発しています。

『ぐわー』

油断しきっている敵の腰辺りにハンマーの一撃を加えると体が崩れていき粉々にくだけ散りました。鉱石砕きの効果は抜群です。中心部にコアがある筈と言ったヒョウガの仮説は間違っていませんでした。


『やられたぞ、あのバカ!』

『敵…(襲、全員、出てこい!)』

『俺…(達の殺し方を知っている厄介な連中だぁー)』

『早くぶ…(武器を持ってこい!)』

『ギャー』 

 コンガの先制攻撃が決まったのを見ると、傍観していた10名に襲い懸かりました。剣と斧を持っていた者は頭上から真っぷたつに切り裂き、ナイフと槍と矢は腰の辺りをめがけて貫きました。

 鳥人族5名(アポロ以外)、未来人2名、ペンペン(巨大な両手斧、名はギガントアックス)、アグー(先端がドリルの様な槍、名は螺旋の槍)トト(斧と槍が一体化した武器、名はハルバード)です。

 一撃でパニクっていた敵を難なく倒しました。


 断末魔が響き渡ったので続々と建物の中にいた者達がひょっこり顔を出しています。

『うわー、よくも皆を💢』

『あいつらが、殺されておるぞ💦』

『敵だ~皆出てきてよ。』

『いやー、本隊は、ここには居ないのよ💦』

『ぼさっとしてねーで、渾身の一撃に酔いしれずに全員、実力をもっと試せ!』 

『おう!!』

 

 慌てふためいていた連中が、冷静さを取り戻す前に攻撃していきます。敵はざっと120名程いて、存分に修行の成果を試す事は出来ました。敵は戦い慣れていると言うより、体そのものが、頑丈な鎧だと思っているようです。ガンガン攻めて来るが、こちらの攻撃は良く当たります。最初は、倒す事が出来なかった3組も修行の成果を発揮しだして、土壇場で、全員、鉱石砕きをマスターする事が出来ました。今までにないくらい疲労感があるようで疲れきっています。大怪我をした者は居ませんが、この地を後にすることにしました。


『おい、船長ちょっと待てよ。人質が穴に落ちてるかも知れねーのにほっとくのかよ💦』

『ジョン、レオン王子は、正しい選択をしているぞ。忘れたのか?己自信が疲弊し過ぎている場合の救助は二次災害になる確率が高い。』

『ジョージ、分かっているが、本当に穴に突き落としてるなら緊急性が高いぞ。』

『だいたい、翔べもせずにどおやってあの深い穴に降りて探す気だ?』

『それは、頑張って探せば、どっからか降りれるだろう💦』

 ハスキーの兄弟がお互いの意見が合わず、いがみ合っています。

『二人ともそこまでだ。フォクシー、僕がしてほしいこと分かるよね?』

『皆を一旦、鬼ヶ島で降ろして戻って来て、5人でカメラを飛ばして3人は、空で飛んで降りて穴を探索でしょう?』

『おしい70点ってとこだ。吸血族を連れてきて穴探索で、その他は、通信を上手く使いながら連携して、地上の建物内をくまなく探索するが正解だよ。』 

『バッド達をつれて来るのね。地上探索で何を見つけたいの?』

『ストーン族が起こした戦なら、宇宙船を作る為の施設があってもおかしくないでしょ。』

『分かったわ、二人ともそれで文句ないわね?』

『おう、ちゃんと捜索班を組んで、探索してくれるなら文句はない。』

『ええ、戦っている地面もヒビが入っていたから、危ないかも知れないのでつおつけて下さいね。』

『船の中にずっといたから、気が付かなかったわ。ご忠告ありがとう♪』


 惑星ほりほりにてコウモリ族達に事情を説明すると10名程、協力をしてもらえる事に成りました。

 人質は、何処か別の場所に移動させている確率も否定出来ないので、未来口頭文録本で調べて観たが、めぼしい情報は乗って居ませんでした。二人にも尋ねてみるが、歴史は興味有ること以外は知らんと言う反応です💧


  ピポパ、 トルルール、

『はい、こちらは鳥坂城とっさかじょうです。』

『やあ、レオンだけど、名医に伝言を頼めるかい?』

『はい、承ります。』

『では、人質が集められていそうな惑星に心辺りが有るのなら連絡がほしいと伝えてね。』

『はい、名医に申し伝えます。』

『じゃあ、宜しくね。』

 ーープツン


 

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