第29話 爺いの昔話、ボスの正体判明
毒を受けた者が数名いたが、血清のお陰で助かるようです。レオンはムーとウィルに指示を出し、屋根の上に寝転がっています。ムーは城の近くでエデンを着陸させて毒を受けた者の収用するようにと指示を受けました。ウィルは、先程の住人を連れてくるようにと命じた。
城の中を調べていると壺には汚染物質1など張り紙に書いてあり、水浄玉を入れ浄化されると中には緑人族が一人入れられていた。無数の壺を慌てて手分けしながら観て廻ると50壺もの中から緑人族が出てきた。半分は手遅れで壺の中で息絶えていた。半分もかなり危ない状態だ。ちょうど船も来たようだ。ホースケを急いで連れてきた。診てもらうと、体内が汚染物質に汚されていて危険な状態らしい。開始前のあめ玉は体内に入る悪い物質をブロックする効果はあるが、体内に入りきった汚染物質を抜くことは難しいらしい。 毒素を抜くために時間がかかるとの事だった。ちょうどウィル達も来ていた
『お医者さん、皆を助けて下さい』
『設備が整った場所で治療が出来れば回復も速いと思います、皆を連れていって宜しいですか?』
『此処に居ても、危険ですしお願いします』
『その事なんだが、我が国の精鋭部隊を此処に配備することに決めた』
『我々と惑星ドリームファームを取り戻して頂けるのではなかったのですか?』ハヤトが異議を申し立てた
『此処を捨てる訳にはいかない、勿論若く優秀な人材を何人か持っていくと良い』
『判りました、王子も納得してくれるでしょう』
ストーン族の爺いに深海族の凶悪な面の2人による尋問が天守閣で始まった。
『さぁ、知っていることを洗いざらい喋れ、ストーン族を殺したくて堪らない奴に殺されたくなければ』
『やれやれ、老い先短い老人まで殺そうとするとはのう、何が知りたいんじゃ』
『海賊団の根城はどこだ』
『拠点は、ワシらの故郷惑星ガン鉄じゃ、古今東西の真ん中にある星に変える話が出ていたがのう』
『ここの他に拠点はいくつある?』
『覚えてないのう、蛇共の監視生活をしとるもんで』『お前ら海賊団のボスは誰だ?獣人族の戦闘で相討ちになったのは知っているぞ』
『そこまで知っておるのか、今のボスはガンツ坊やじゃよ』 懐かしむように昔話が始まった。
95代目国王と戦闘マニアのボスは手下に手を出すなと言うと一騎打ちをしたが相討ちとなった。次のボスは誰がすると内輪揉め状態じゃった。ボスの子である坊やが自分がボスになると言い出したのじゃ。
皆がガキの戯言と笑うと怒った坊っちゃんが力で従わせると言うてな、獣人族殲滅完了後というのに、仲間内での抗争が勃発じゃ。自分が次のボスだと思っていた古巣は全員坊っちゃんの手によって粛清されたんじゃ。海賊団の被害も甚大で怪我人が多かった。
治療に3ヶ月以上の期間を要して、次に食材星と鉱山星を落としたんじゃよ、獣人族を全滅させたと言うて少し力を見せるとあっさり降伏したんじゃよ。ワシが知っとる限りここは、三番目じゃ。
蛇の連中は、快進撃をしていると知ると海中に住まう深海族は海底を根城にしとるので手出しするすべがないじゃろうと同盟を持ちかけてきたんじゃよ。確かに、ワシらは深く潜る事ができんし、水中で呼吸をし続けることもできん。海の王者と言われる種族に水中戦で勝つすべがない。監視にワシが置かれ蛇の連中は研究に没頭しておった。
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