前のエピソード――第20話　雪に閉ざされた星へ

　10日後、５着の防寒着を作った女性が船まで持ってきてくれました。レオンは相変わらず塞ぎ込んでいて試練は他の連れていけと出てきません。替わりにウィルを連れた5人で国王の元へ行きました。

ヒュウマ様がお怒りで案内にウィルを連れて船まで戻ると部屋から引きずり出されて胸ぐらを捕まれた。

『俺の指名を無視するとはいい度胸だな』

『ヒュウマ団長、僕の相棒が替わりに試練受けるのでほっといて下さい』棒読みだ

『お前が出るんだよ、さっさと防寒着着ろや』

この人をこれ以上怒らせたらまずいと思い防寒着を貰って城まで戻った。

　出発は明日の朝から歩いて雪山にある氷の神殿まで向かいマンモスを狩り帰ってくるミッションだ。今日はここで寝泊まりしてもらう。

　未明に案内人が５人を起こしに来ました。

『小僧ども起きろ出発するぞ、案内人のベアードだ』

いかにも山男って感じのおっさん(シロクマ)が目を覚まさせる為におにぎりとスープを持ってきました。

外へ出るとさらに肌寒いし降り積もっている雪は柔らかく沈んでいき歩きにくい。苦戦しながら山の上を目指していきます。ギリギリ日の出に間に合い鑑賞しましました。青白い輝きをはなっていて綺麗です。

皆初めての雪山からの日の出で目を奪われてます。

　山頂までは初心者用最短ルートできたのに少し降りて横路にそれるとキラキラ輝く氷の神殿が見えて来ました。５人だけで中に入るよう促されて通路を歩くと広い空間に出ました。ゴゴゴと揺れ、通路に氷がせり上がり閉じ込められてしまいました。破壊しようと火のエレメントでグリードが攻撃するも分厚く溶けた表面は直ぐに再生して脱出不可能です。

『くっそ、俺の炎ですらぶち抜けないなんて』

『抜け出すのが試練ってやつなのか？』

『強敵と遭遇して打ち勝つ場所だと昔、おじさんに聴聴かされました』　

『ここは、過去と未来が交差する狭間だとヒョウマ様が自慢していたよ』

『俺の国以外にも過去繋ぎ秘伝があったんだな』

脱出方法もなく途方にくれているとスノーダストが舞い始めた。