第11話 試練の最低条件

 僅か一月の短い時間で回復したレオンは一人で鞍馬山の山頂に向かいました。山頂に行くとそこには、獣人族の生き残りライガ、ウィル、コンガ、(赤茶の短髪ゴリラ)グリード(赤毛の坊主熊)の4人がいました。

黒ひげモジャの老人を探しあるお願いをしています。

『からす天狗のじい様、エレメントの力を高めるための精神時渡りの修行をしたいのでお願いします』

『キングチェインの武器の使い手か試練をクリアするのが条件じゃよ』

『僕は観ての通りキングチェインの所有者ですよ』

老人は偽物じゃないかと疑う目で見ている

『実際に武器を出してみてくれんかのう?』

以前出したのとは違う漆黒の長剣が出てきた。黒刀颯こくとうはやて

 グリードが肩を組んで『王子様よぉ、俺たちに武器をくれよ。同じ修行を始める同士だろう』

『残念ながら使用方法教わってないんだよね』

『戦いで信頼する相手に許可すると与えられますよ』

後ろを向くとラルゴと長身の優男の2人がいた。


『2人が5人の相手するから心してかかるとよい』

 術で作られた広い空間に7人が閉じ込められた。

 2人の騎士団長は狼男と鷲男に変身して手ぐすねを引いて待っている。

『僕まで閉じ込める必要ないだろうボケじじい』

『武器を託す事が出来るのは王子だけですよ』

名前を呼んで武器を授けると試しに言ってみた。

すると、ウィルに白い長剣が出てきた。颯真剣ふうまけんが出現したが3人には何も出てこない。

『ウィル仕方ない2人で撃破するぞ』

2人で鷲男に襲いかかるがコテンパンにやられた。

『武器の力を使いこなさない限り相手になりません』

 『コンガ変身してパワーでブッ叩くぞ』

ラルゴに攻撃するが、投げ飛ばされるし、力を利用されてグリードと衝突させられたり散々だ。

 『闇雲に攻撃したところで無駄ですよ』

ゴングは掌低打ちなどの技を使いグリードは腕っぷしが強いらしくパンチがくうを切った。

『グリードはナックル系あるいは斧、コンガはハンマーか棍棒系か?』

『貰えるなら斧だ ハンマー欲しい』

『グリード、ダブルトマホークを授ける』

 先ほどとは違い銀の斧が出現した。

『コンガにはアースハンマーを授ける』

 巨大な緑色の鉄槌が出現した。

『ライガ強くなりたくて皆に付いてきたのか?』

『うん、僕強くなりたいよ、兄ちゃんが倒れた時何もできなかったから』

 『お前には、火龍一閃かりゅういっせんを授ける』

 赤い大剣が出現したが少々大きすぎたのか、形が100cmの体にあったサイズに変形した。

 

 


 

 

 

 

 

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