第6話 犬猿の仲
地上の宮殿に戻ってきた2人は勝負がしたいと訓練場に向かいました。
『俺様の舎弟を許可なく連れ回したなこのチビ』 黒の坊主頭の少年が槍を持って急に襲いかかってきました。間一髪で初撃を交わしたレオンですが、武器を持っておらず持ち前のすばしっこさで上手く交わし続けています。
『シャーク、長剣を僕に投げて欲しい』
その言葉に慌てて武器の保管場所に走り長剣をレオン目掛けて投げました。見事に左手でキャッチして槍を受け止めました。
『レオン、一度ぶちギレたゼウスに話は通じない僕のせいでごめんなさい 助け呼ぶから待ってて』
シャークは父の元へ走って行きました。
一方、大人達は宮殿の奥で宴をしてます。扉が勢いよく開き息を切らせながらシャークが入ってきました。
騎士団長が息子に一杯の水を持っていきます。
『ぶちギレた王子がレオンに攻撃してるんだ止めて』
『大変だ💦場所は何処だ?』
『手出し無用』2人の父親が同時に止めました。
『昔、俺もポセイドンから襲いかかられたもんだ』
『ですが、ゼウス王子は恰幅が良く身長も高い上に槍使いでリーチに差がありすぎです』
『大きい相手との戦い方は教えたなラルゴ?』
『教えましたが、槍を持つ相手との戦いは初めてで今頃、防戦一方になっているのではないでしょうか』
『知ってるのは対剣術だけなのか?』
『ゴリオに対ハンマー、グラードンに斧戦術です』
{怪力ツートップのゴリラと熊の獣人に鍛練をして貰っていたから怪我が多かったのか}と福王は納得した。
『それなら、二代に渡り私たち親子が勝ちそうだな』
『それはありえん、奴は頭からっぽの戦闘バカだ…今回は息子が屈辱をはらす』
2人はにらみ合い火花をちらせています。
突然2人のキングチェインが輝きを放ったのです。 次の正当後継者が決まった事を意味する光です。
『ポセイドン、早く訓練場に行って戦い止めよう』
2人は真剣な表情をしながら急いで向かいました。
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