第4話 宇宙に出発☆

惑星シーマザーはザバンから南南東に位置する海7割、陸3割の海底都市です。無事に船は出発して王子はふて腐れながら窓の外を覗いています。そこには、ビジリアンの色をした球体の惑星が見えます。初護衛の任務の為、ラルゴの甥っ子ボルフ(白銀のキノコ頭で顔は老けがお)王子の事をよく知ろうと試みました。

『レオン王子、初の護衛に任命されましたボルフと申します宜しくお願い致します』

『…ラルゴに教わって父上の後ろに着いてればいい』

 『王子、甥っ子のボルフには護衛の基礎を叩き込んでいますのでご安心してお任せ下さい』

『レオン真っ直ぐ話し手の方向を向いて会話するように!あと、護衛を正式任命した以上、すぐ変える気はないのであしからず』

 渋々、窓から顔を放して正面を向くと父上が耳打ちをして小声で話した。『護衛とはある程度仲良くしとかないと逐一報告されて大変だぞぉ ママの雷が…』

 ビクッ!!レオンの耳と尻尾がピーンと立っている

『ボルフの年齢は確か25で年齢差はあるがウィル(ラルゴの息子で白銀の長髪で超真面目)やラルゴと仲が良いからすぐ打ち解けられるだろう』ボルフはショックのあまり言葉がでない

 『福王!ボルフの年齢は13歳ですよ💦』

『えっ、30代でラルゴ家の厄介者のおっさんを体裁のため僕の護衛に押し付けたんじゃなかったの?』

ショックで泣いてうずくまり消え入りそうなボルフ

 怒っているのかラルゴの操縦が荒れはじめる

無重力空間に切り替えて船は一回転宙返りや縦横無人に飛び回る。親子はシートに着席していなかった為に体を打ち付け頭にはたん瘤ができていた。

『…親子揃って私の甥っ子いじめしないで下さい』

『ごめんなさい』2人は揃って謝った

30分ほど無言の気まずい空間が続いたあと操縦をしていたラルゴが皆に声をかける

『まもなく本船は着陸体勢に入りますのでしっかりお座り下さいね』

 青緑色の球体型の惑星の大気圏を抜け、一面にエメラルドグリーンに輝いた海が広がっている。僅かな陸の上に一つの大きな宮殿があり、その近くの宇宙ポートに無事着陸しました。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る