第2話 王子の誕生
オギャー、オギャーと赤ん坊が泣く声が響いた。
94代目国王とその親族達が双子の王子の誕生を祝った。国王が我が子を抱こうとすると副王の3才の息子が不吉な事を言った。
『王様、一人落とすから持っちゃダメだよ』
『レオン、大丈夫落とさないよ』
国王は笑いながら二人の子供を抱いた。
『良く頑張ったな、ママありがとう』
双子を抱きしめながら名前を思案していると鳴き始めた。するとその場が一瞬にして凍りついた。
ドッテーンと音が鳴り響きその赤ん坊が落ちた所を観るとレオンが下敷きになって赤ん坊をキャッチしていた。国王は苦痛の表情を浮かべながら一人を母親の元に返して落とした赤ん坊を抱いていた腕を眺めた。真っ赤になっていて皮膚が爛れ火傷をおっていた。
『レオルド、レオンから赤ん坊を引き離せ、ドクターは火傷の治療準備して俺は後で良いから』
指示に従い副王は赤ん坊を抱き上げた。
『レオン王子は倒れた時に頭を強打して気絶しているだけですよ。国王様治療致しますね』
副王は泣く赤ん坊をあやして異状がないか確認して母親に赤ん坊を渡した後気絶している息子を『良くやった』と囁き抱き抱えた。母親はほっとした表情を浮かべている。
『良かったわ、レオンがキャッチしてくれたおかげでこの子が無事だったわ、ありがとう♪』
双子の王子は強力な火のエレメントを持っていると判明した赤髪の方にリュート、もう一人の金髪はライガと名付けられた。リュートは周囲に危害が及ばないように隔離して小惑星の中で育てられる事になった。
国王になり得る者達が生まれたが未来を変革することは出来るのだろうか?
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