第93話 エピローグ 四
僕はそう早口に言い終える。…これで、僕の気持ち、僕の「感情」は伝わっただろうか?
すると、平沢さんの目から、少し涙が見える。
「…大丈夫ですか、平沢さん?」
「あ、あの―、私、こういった経験は初めてですので。
本当に嬉しいです。」
そして、平沢さんは笑う。
「先程の発言は撤回します。私、中野さんともっと一緒にいたいです。もっともっと、色々なものを共有していきたいです。
それはただの電気信号の羅列かもしれません。でも、私にとって、これは産まれて初めての『感情』のように思われます。
だから、これからも一緒にいてください、中野さん。」
「はい、喜んで!」
そして僕の顔も笑顔になる。それは、2人の想いが通じ合った瞬間だった。
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