第71話 恋の話 十四

 「でも、平沢さんも宇宙がお好きですね!

 美宇(みう)だけに!

 宇宙の『宇』ですもんね!」

「あ、本当ですね!」

そう言って2人はまた笑う。

 そして、

「私、中野さんといるとなぜかリラックスできるような気がします。

 だからこれからも、どこかへお誘いしてもよろしいですか?」

「はいもちろん!今度は僕がどこかへ誘います!」

 僕はそう力を込めて言う。

 「あ、そろそろ帰らないと。すみません。」

「いえいえ。」

そう言って、この日僕たちはそれぞれの家へ帰った。

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