第60話 恋の話 三
「ちょっと難しかったですかね…。すみません。」
僕が平沢さんにそう謝ると、
「いえ、大変興味深かったです。」
と平沢さんは答え、僕は少しホッとする。
その後平沢さんの方から質問があった。
「中野さん、その、ヴィトゲンシュタインという哲学者は人の『感情』に関してはどのように考えておられたのですか?
先程の説明だと、どちらかというと人間の感情に関しては否定的だったように見受けられたのですが。」
「…そうですね…。これははっきりとした定説ではなく僕の考え方、そして私見なのですがよろしいですか?」
「はい、もちろん大丈夫です。」
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