やるべきこと
使い魔で検索をかけて得た魔法を使って爆速で城に到着した私を待っていたのは多数の兵士とそれに守られた王様だった。
「ただいま戻りました……ってこれは………?」
私の姿を確認するとどこかホッとした様子で王様が口を開いた。
「うむ………よくこの短時間でここまで辿り着いてくれた………あぁいやすまん、報告を受けてお前を呼び戻そうとしたときには既に宿に居なかったらしくてな……往復させる形になってしまったことを謝罪しよう……」
「報告? ってなんです? 私至急ここに戻ってこいってこと以外何も聞いてないんですけど………」
そんな疑問を投げかけると王様は少し困惑しながらも答えてくれた。
王様が言うには敵国の魔術師が直接王様を狙っているとの情報が入ったらしい。そしてその魔術師はそこらの兵士なんてものともしないくらい強いので朝日を呼び戻して守りを固めた方が良いとナフトが伝えてくれたとの事。
「ま、待ってください! 私そんなこと全然聞いてません! それに私がいなくなっちゃったら誰が最前線に行くんですか!」
もしかしたら私は知っていたのかもしれない。誰がこんなことを仕組んで、誰が私の代わりになろうしているのかを。
「それはナフトが引き受けてくれたぞ………? いやはやホントに何も伝えられていないのだな………」
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