第2話

《中編》


ホームルームはその後お約束の、生徒の自己紹介タイムに入った。


矢澤やざわ先生が決めた持ち時間は、ひとり一分。


めいめいが自分の氏名の説明、出身中学校や住んでいる地域、過去やってきたあるいはこれからやりたいと思う部活、趣味や特技などについて話した。


が、全体的に活気がないというかテンションの高い発言、例えば、


「この三年間は、オール学年首位を目指すぜ。オレの名前、覚えておけよ」


とか、


「異能力者、出でよ! このわたしが相手になってやろう」


とかいった威勢のいい発言は皆無だった。


実はそういうトンデモな自己紹介をひそかに期待していたのだ、僕は。


ちょとツマンナイ。(ラノベの読み過ぎか?)


これはやっぱり、長引くコロナ禍の影響でみなのテンションがダダ下がりになっていることが大きいんだろうなぁ。残念である。


順番は一番前の列から始まって、後ろにおりていく形だったので、三列目の真ん中の席に座っていた僕、鳥越とりこし久郎くろうは、八番目になった。


前の七人の当たり障りのない、言い換えればまるで印象に残らない自己紹介を聞いていたので、ここは少し景気のいい話をして、自分を強く印象づけようと考えていた。


僕は立ち上がって開口一番、こう切り出した。


「初めまして、とりこし・くろうです。よく似ていますが取り越し苦労ぐろうではありませんので、そこんとこよろしく」


ここで、おもに何人かの女子からと思われるクスクス笑いが湧き起こった。


いいぞ、ツカミは十分だ。


「でも、名は体をあらわすというのでしょうか。心配性、激しい思い込み、早とちりの三拍子が揃って、年柄年中、取り越し苦労をしているような気がします。


それでも、人には迷惑、危害を加えることは絶対にない安心安全キャラではありますので、どうかよろしくお見知りおきください」


ここで、軽く拍手が起きた。話の途中で拍手が起きるなんて、前の七人にはなかったことだ。


うん、いい感じ。これに、あのゝゝネタを付け加えるとするか。


「中学では、部活はあまり熱心にやったほうではないのですが、三年のとき文化祭でライブをやるため、にわか編成のバンドに誘われて、リードボーカルをやったことがあります」


ここで「ほほぅ」「意外〜」と、男女両方にはっきりとした反応があった。


「顔にはまったく自信がないのですが、声はわりと褒められることがありまして、二年の文化祭でクラスの出し物、演劇のナレーターも務めたことがあります」


「高校では何の部活をやるのか、まだこれとは決めていません。


また将来の進路についても、同様です。


ですが、自分の持ち味、得意技を活かせるような道をこの三年間で見つけていきたいと思っています。


よろしくお願いします」


きっかり、一分。僕の自己紹介はここで終わった。


堅苦しくもなく、くだけ過ぎず、スベりまくることもなく。


自分としちゃあ、わりと会心の出来だな、そう思った。


ホッと息をついて、僕は椅子に腰を下ろした。


その後も自己紹介は続いた。


でも、僕より前の七人とそう変わらず、当たり障りのない話がほとんどだった。


十六人目。僕の斜め右後方の、ひとりの女子の番が来た。


神谷かみや菜摘なつみだった。


「かみや・なつみといいます。品川しながわ区の江戸越えどごえ中学の出身です。


そこは、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが『下町のロックプリンス』こと藪中やぶなか久志ひさしさん、通称サッシーの出身校なんです」


そこで「ああ、そういえば」「サッシーってスゴテクギターの?」みたいな声が、男女問わずいくつか上がった。


「わたしは歌がうまいわけでもないし、楽器もまともに弾けませんが、世界をまたにかけて活躍するミュージシャン、サッシーという大先輩に憧れています。


音楽の分野とは限りませんが、何か人前に立って自分を表現出来るような存在になれたらと、いつも思っています。


もともとは目立つことはちょっと苦手、みたいなわたしでしたが、高校入学を機に引っ込み思案な自分を変えてみたいんです。


もっと伸び伸びと、『これがわたしです』って胸を張って言えるわたしになりたいんです」


神谷は北島マヤばりに目を大きく輝かせるようにして、そうきっぱりと言い切ったのだった。


僕に対してのそれよりも、ずっと大きな拍手が湧き起こった。


教室の片隅では、矢澤先生が「うんうん」という感じでうなずいていた。


そうか、神谷ってもともとああいう積極的な感じの子だろうと思っていたけど、意外やそうじゃなかったんだな。


高校という、それまでの自分を知る人がほとんどない新たなステージに立つことで、違う自分を作り上げていこうという、つまりは自己変革を彼女は目指しているんだ。


その姿勢には、僕も十分共感することが出来た。


何故なら僕も、かつて演劇のナレーションやロックバンドのボーカルの役目を引き受けることで、それまでの地味一辺倒なキャラを脱することが出来たからだ。


スター、主役といった派手なものではなくても、その他大勢的キャラからなにがしかの個性を持ったキャラへの脱皮。


それが彼女も目指すところなのだろう。


神谷菜摘と僕はいい同志になれるんじゃないか、そういう気がした。


もっと彼女と話をして、おたがいについて理解を深められたらいいんだけどな。


そして、彼女のマスクに隠された素顔も知ることが出来たなら。


そんなことを、しばらく僕は考えていた。



クラス二十四名全員の自己紹介が終わり、最後に矢澤先生は「残り時間も少ないが、何か質問はないか?」と皆に尋ねた。


ひとりの男子生徒が手を挙げて、質問をした。


「お昼ごはんは、どこで食べたらいいんでしょうか、先生?」


矢澤先生は、こう答えた。


「おお、それは大切な問題だな。説明しておこう。


校内にはこのA棟校舎に食堂があるのだが、コロナ問題も未解決なので現在給食の業者さんには休業してもらっている。


だから、そこに弁当か、B棟校舎にある購買部で買ったパンなどを持ち込んで食事してほしい。


ただし、食堂のテーブルは数を半分ぐらいに減らして、各席をきょうの入学式の椅子のように離して配置してある。


したがって食堂だけでは十分な席がないので、代わりに各校舎の屋上を開放して、そこを昼食の場所とすることにした。


もちろん、そこでも各自ソーシャル・ディスタンス、しっかり一メートル半は距離を取って、座るようにしてほしい」


まあ、一応食べる場所は確保されているようなので、僕はホッとした。


僕はきょう弁当を持参している。それを持って屋上に行って食べることにしよう。


ちょうどそこでホームルームの時間が終わり、最初の授業、英語の時間がほどなく始まったのだった。


       ⌘ ⌘ ⌘


次の休み時間、僕は後ろに視線を移して、神谷の様子をうかがった。


この時間を利用して神谷に話しかけられたらいいなと思ってのことなのだが、あいにくと神谷の周囲には二人の女子生徒が立ち、話に花を咲かせていた。


二人は彼女の自己紹介を聞いて、さっそくその人となりに興味を持ったと見える。


こんな状態では神谷に話しかけるというのはちょいと難しい。


あきらめて次の機会を待つことにした。



次の時間、古文の授業を聞きながら、僕はどうやったら神谷の素顔を見ることが出来るだろうか、考えをめぐらしていた。


このような状況の中でも、校内でマスクをはずさざるを得ないケースが何かあるはず、そう絶対あるはずだ。


それは一体、なんだ?!


そんなとき、古文の先生の朗読する「徒然草つれづれぐさ」の一節が耳に入って来た。


「このむすめ、ただ栗をのみ食いて、さらによねのたぐいを食わざりければ……」


「そうかっ!」


思わず、僕は膝を叩いて声に出してしまった。ヤバッ。


その声を聞いて、教室の後ろの方を歩きながら朗読していた先生は、僕のいる方を振り向いて尋ねた。


「なんか言ったか、そこの君?」


僕はあわてて手を振って、こう答えた。


「いや、何でもありません。ごめんなさい。続けてください」


周りから、ドッと笑い声が上がった。


まったく、入学初日にして取り越し苦労キャラを強く印象づけるヘマをやってしまったぜ。やれやれ。


が、それでも僕はそんなに悪い気分ではなかった。


兼好けんこう法師の一文のおかげで、神谷菜摘の素顔を百パーセント確実に見られるチャンスを発見したのだから。


       ⌘ ⌘ ⌘


昼休みの時間になった。


それまでのもう一回の休み時間のときも神谷は他の女子連中と談笑していたので、彼女に話しかけるチャンスは得られなかった。


だから、ようやくチャンス到来だ!


チャイムが鳴り終わり切らないくらいのタイミングで、僕はささっと彼女の席ににじり寄った。


手に弁当を携えて。


「神谷さん、よかったらお昼、一緒に食べない?」


すると、彼女はちょっと困ったような表情になった。


そして、こう言った。


「ご、ごめんなさい。せっかくのお誘いなんですが、わたし普通に三食たべると簡単に太ってしまう人なんです。


だから、この四月から昼食を摂らずに、一日二食のダイエットプログラムを組んで実行しているんです。


本当にごめんなさい」


そして僕に向かって、頭を深々と下げたのだった。


ガーーーーーーーン!!!


もしこれがマンガだったら、僕というキャラの背景には、写植文字でなく特大の書き文字でそう書かれるぐらいの大きな衝撃を受けた。


「食事をする、すなわちマスクを必ず外す」


完璧なはずだった「神谷菜摘の素顔拝見計画」が、一瞬にして崩れた!


まさに一発撃沈だった。


が、しかたがない。無理に頼むようなことでもない。


「そうなんだ。事情はわかった。気にしなくていいよ」


僕はそう言って、おとなしく引き下がった。


そのお断りの理由が嘘や方便ではないことは、どうやら間違いないようだった。


僕の後に、何人かの女子生徒も神谷と一緒に食事をしようと誘いにやって来たのだが、彼女は同じ理由を述べて断っていたからだ。


「せめておしゃべりだけでも加わらない?」とも誘われていたのだが、それに対しても「人が食べているのを横で見ているのはやっぱり辛いので、それもパスさせてね。ごめんなさい」と断っていたぐらいだ。


昼休みは図書室にでも行って本を読むことにします、そうとも言っていた。


ダイエットへの決心の固さ、ハンパないな!


でもその発言を聞いていて、いかにも彼女らしく正直でストレートだなと思った。


ダイエットを密かに実行していることをクラスメートに隠したり、そのくせ食事の誘いを断れなかったりするのが普通だと思われるのに、神谷はそういうためらいをまるですることなく、正直に話してしまう。


むしろ、そこに清々すがすがしいものを感じた僕だった。


しょうがない、とりあえず屋上へは一人で行くかと考えて弁当を片手に教室を出ようとした、その時だった。


ひょろっと背の高い、肩までのロン毛に黒縁メガネといういかにもクセの強そうなルックスの男子生徒が、一年三組の教室に息き切って飛び込んできた。


「ハァハァ、なんとか間に合ったかな。


君たちの中に、とりこしくんとかみやさんって、いない?」


思いがけない言葉に、思わず顔を見合わせた僕と神谷だった。


       ⌘ ⌘ ⌘


男子生徒は、三年の大島おおしまだと自ら名乗った。


「先ほど僕は、『有望新人発見!』という耳寄りな情報をキャッチしたんだ。


このチャンスを逃したら、きょう中によその部に逸材を取られてしまうかもしれない、そう思って、その足でさっそく馳せ参じたということさ。


お二人ともつかまえることが出来て、よかった。


僕はなんてラッキーなんだろう」


と早口でまくし立てる大島先輩。


いまだに何が何だかよくわからないが、どうやら僕たちは何らかの部活にヘッドハンティングされているみたいだった。


それにしても、いかにIT時代とはいえ、個人情報が伝わるの早過ぎだろ。誰の差し金?


「まあ、ここで話すのも何だから、うちの部室に来てゆっくり話を聞いてくれないか?」


これに対して神谷は、


「わたしは特に用事はないからいいですけど、とりこしくんは?」


そう言って、僕の方を見た。


「僕はこの後、屋上に弁当を食べに行くつもりなんですが……」


その発言は、大島先輩によりあっさりとさえぎられた。


「そんなのは、昼休みの最後の十分で片付けてくれないか。


僕は絶対、この好機を逃すわけにはいかないんでね」


お願いというよりは、強要。


異様に押しの強い大島先輩だった。


その勢いに押し切られるようにして、僕と神谷は、部室棟とも呼ばれる旧校舎へと連行、もとい案内されたのだった。


古い木造建築のその一室には、「演劇部」というこれまた年代物の木製プレートがかかっていた。


これでようやく、大島先輩がどういう人なのかわかって来た。


僕と神谷はほとんど何も置かれていない、だだっ広い部室に入り、パイプ椅子にかけるよう勧められた。


そして、大島先輩の口上が始まった。


「ようこそ、ここが本水際みずぎわ高校屈指の、七十年の伝統を誇る演劇部の部室です。


僕大島はその部長、そして顧問は、もうそろそろいらっしゃるかな……」


そこで大島先輩がドア方向を見やると、ちょうどノックがあり、一人の女性が入って来た。


黒スーツ姿で登場したのは果たして我らが担任、矢澤先生だった。


僕と神谷は盛大にずっこけた。黒幕はあんたかい!


       ⌘ ⌘ ⌘


「そういうことだ。わたしはここ三年ほどこの演劇部の顧問をやっている。わたし自身、学生だったころ、演劇をやっていたこともあってな。


で、顧問として、自分の知る生徒に有望な人材がいた場合は、部長に推薦するようにしているのだ」


矢澤先生の言葉を継いで、大島先輩がこう付け加えた。


「そうなんだ。矢澤先生は君たちの自己紹介にいたく感動して、ぜひ当演劇部の新戦力として迎えたいと考え、先ほどの授業のとき、僕に情報提供をしてくださったのだな」


そこで大島先輩の顔をマジマジと見ると、メガネの奥の両目は白目が多く爬虫類じみていて、ちと怖い。


芸術家にありがちなパラノイアっぽいな、そう感じた。


「実は僕は、夏休み直前に開催される文化祭の公演を最後に、この部を引退する予定なのだ。

その後、新しい部長と交代になる。


今年はよんどころのない事情により、新入生が二か月も遅れて入学してきたことで、新人募集がギリギリになってしまったが、なんの、優秀な人材さえ見つかれば問題はない。


なんとか約二か月後の文化祭に準備を間に合わせることが出来るはずだ。


そのためには、君たちの参入が不可欠なのだ。


聞けばとりこしくん、君は声にちょっと自信があるということじゃないか?」


大島先輩は、僕の方を向いてこう言った。


「え、えぇ、まぁ少しはありますね。演劇の経験も、まったくないわけではないです」


「おお、それは心強い。


実は昨年の文化祭は、本校でも有数のイケメンと評判の男子生徒をスカウトして主役に据えたのだ。


さすがにそのイケメン効果で集客の方はバッチリだったのだが、芝居としての出来はかなり残念なものになってしまった。


なんでだか、分かるかい?」


僕や神谷はその質問にかぶりを振った。


「その主役クンは顔はよかったけど、声がえらくキンキン声だったんだよ。


テレビドラマならともかく、生の声で勝負する芝居においては、やはり聞きやすい声がベストだ。


主役クンの熱烈ファン以外の観客には、その芝居は不評だった。


その反省から、今年は男性の役者は、声の良し悪しを一番の選考基準にすることにした、そういうわけなんだ。


矢澤先生がおっしゃった通り、君の声はバリトン系でとても耳に心地いい。


合格点だよ、とりこしくん」


ここでひと息入れて、先輩は神谷の方を向いた。


「ところで昨年のヒロイン役だが、そちらも容姿最優先で選考して、全学で一、二を競うような美形の子をスカウトしたのだよ。


こちらも彼女のファンである男子連中には受けがよかった。


だが、芝居としてはきわめて不本意な出来になってしまった。


ヒロインの方は、声というよりは表情に問題があったんだ。


つまり、目で演技が出来ず、うまく表情が作れない。


これではいかに美人でもアウトだろう。


その反省から、今年のヒロインには目の表情の豊かな人を選ぼう、そういうことになったのだ。


神谷さん、君は本当に表情が豊かで素晴らしい。矢澤先生の推薦した通りだ。


ぜひ、演劇部に入って、僕たちを助けてくれないか?」


えっ、彼女がヒロイン役? ということは僕はその相手役?


神谷は大島先輩の話を聞いて、さすがにビックリしたようだった。


「えっ……わたしがいきなりヒロイン役、ですか?


これまでお芝居をやったこともないのに、端役とかじゃなくて?


セリフとか覚えられるのか、心配ですぅ」


突然の無茶振りに、さすがの神谷も戸惑いを隠し切れない。


大島先輩は、笑顔でこう答えた。


「ははっ、心配は無用だ。さすがに主役級をやってもらう人たちには、特別の配慮をするつもりだよ」


「そうだな。プロンプターとしてワイヤレスイヤホン、そうエアポッズとかいうのを支給するし、それを使って大島くんから本番中も演技指導をしてもらう。


どうだ、至れり尽せりだろ」


矢澤先生がドヤ顔で自慢する。


まぁ、そのくらいはしてくれないと、ド素人の僕らは不安でしょうがないけどな。


しかし、僕たちがいきなり主演とか、マジ?!


「どうだろう、きょうからさっそく仮入部をしてもらえないだろうか、君たち。


君たちさえ参入してくれれば、もう怖いものはない。


この大島のプライドにかけて、七月の文化祭公演、絶対に成功させてみせるから!!」


大島先輩の狂気に満ちた口調、そして我らが担任のじっとりした視線の圧力に、僕はこれでは「イヤです」とは到底言えないなと感じていた。


ここで隣りの神谷に目配せをすると、彼女も無言でうなずいた。


その目は「ここはひとまず、仮入部しておくのが無難な道でしょう」と語っていた。


「分かりました。非力な僕ですが、お手伝いさせていただきます。


ご期待に十分お応えできるかは、心もとないのですが」


「はい、わたしもやらせていただきます。


とりこしくんが一緒なら、心強いわ」


二人の答えを聞いて、大島先輩はパッと目を輝かせた。


「そうか、ありがとう、君たち!」


彼は思わず、僕たちの手を取ろうとしたのだが、ハッと気づいて自分の手を引っ込めた。


まだまだ、他人とじかに接触してはまずいもんな。


「ところで先輩、もう決まっているとは思いますが、文化祭公演の演目は何なんでしょうか?」


ここで神谷が、にわかにやる気を見せるかのような質問を繰り出した。


いろいろと混乱状態だった気持ちが落ち着いたせいだろうか、質問好き女子の復活である。


大島先輩は、もちろん決まっているぞと言わんばかりに、先ほどから丸めて握っていた冊子を僕たちに突きつけて、こうのたまったのだ。


「これが僕の書いた文化祭公演の台本だ、君たち!!」


その表紙には「眠れる森の美女」というタイトルが、デカデカと書かれていたのだった。(後編に続きます)

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