第9話<人形>

「親」とは何だろう?


「最悪」の親だった「場合」どうなるのだろう


ーー昔から考えていた「椎葉」はこう考えている


自分の両親について、ろくなものじゃなかったと


ーーそれは今でもそうだ


ーー「最悪」だ、欺瞞ぎまんだと思う


この世は何もかも「欺瞞」--「虚偽の真実」



お六は見る、渡辺は言った


ーーこの街の人間は、みんな大事にされる、理由はわかるか

ーーわかる

子供が死んでいくからでしょ?

いや、違うーー「命」は大事にされるべきものだからだ


ーーー嘘だ

そう思った


お六は可愛い、確かに「命」はただいるそれだけで素晴らしいのかもしれない

出もーー自分は知りすぎた

「そうじゃない現実」を知りすぎて

ーーー命か

「、、、お母さん」

どうしてああなっちゃったの?

あんな人殺しの目とかそういう目になっちゃったの?

「娘」を置いてー――「金」だ

結局ーーお金じゃないか

人間が、人間の目的なんてーーーたがたが「ちっぽけな」金のためにある


そのために、人は人を殺すしー―人は人を食らう

まさに、狂気ーーー狂っている

でも、その狂いがなければ「発展」はなかった

人が人を殺すし、人が人を食らいー―戦争へ導くそれがなかったら

武器の発展もないし――きょう日の「アニメ」の何割かはないだろう


「、、お六ちゃん、ママ好き?」

「お母さん、好きだよーーなんで?」


ーーーなんで?、わかんないよ、そんなの

「どうしてそういうこと聞くの?」


「、、、なんでだろ、お姉さんわかんないな」

渡辺はどう思ってるんだろー――疲れたのかな

もう一度、墓石を見てみるーー異様な光景だった


「、、、、なんで、お母さんがいるの」

―――幻覚が見える

見えてはいけない幻覚が

「お姉ちゃん、どうしたの?」


お六と村風がやってきて、我に返るそういえば本を買う

「約束」をしていた


「--本を買ってあげるよ」

「--いらない」


え、何と言ったのこの子は

「いらない、もういらないもん」

「あ、ちょっとお六ちゃん」

ーーだっと走り去るー―お六最悪のタイミングで「アレ」が始まった

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