第4話 先生との会話

 俺が皿洗いを終え、リビングに向かうと先生はウトウトしていた

「先生眠いんだったらベッドに行きましょ?」

「やだ〜!前島くんとお話するの」

「今日は何があったんですか?俺で良ければ聞きますよ」

「今日ね中井先生にグイグイ来られて嫌だったんだ〜」


 中井先生は体育の先生である


「いいじゃないですか!それだけ先生がモテてるって事ですよね?」

「私は前島くんだけなの!他の人じゃだめなの」

「う、嬉しいこと言ってくれますね…」

「なに?照れちゃったの?」

「て、照れてないですよ」

「嘘だぁ」

「先生明日も早いですし、そろそろ寝ましょう?」

「うんそうする!」

「おやすみなさい先生」

「おやすみ前島くん!」


 俺はリビングで毛布をかけ寝た


 次の日


 俺は頬に違和感を感じ目をあけた

 そこには俺の頬をツンツンしている先生がいた


「前島くんおはよ!」

「おはようございます」

「ねぇ敬語やめてくれない?なんか他人に感じて悲しいよ…」

「じゃあそうするよ…これでいい?」

「うん!朝ごはん出来てるから食べてね」


「先生のだし巻き玉子めっちゃ美味しいよ!」

「あはは。私小さい時から卵焼きは得意だったの!毎日作ってあげるね♡」

「あ、ありがとうございます…」

「敬語!」

「う、うんありがとう」

「えへへ〜どういたしまして」


「じゃあ先生学校いくね」

「あ、自分も行きますよ」

「じゃあ途中まで送ってあげる」


 車中…


「先生は兄弟とかいるの?」

「ううん居ないよ」

「一人っ子なんだね俺と一緒」

「そうだよー私の家は少し裕福でねなんでも与えられて育ってきたの」

「へぇ〜お父さんは何してるの?」

「大手衣服企業の社長さんだよ」

「え?凄い!少し羨ましいな」

「前島くんの家は何してるの?」

「俺の父親はサラリーマンでお母さんはパートで働いているよ」

「共働きなんだね」

「あっそろそろ学校の近くだから止まるね」


「前島くんほんとは一緒に行きたいけどごめんね?」

「送ってくれるだけ嬉しいですよ?こうして先生とも話せましたし」

「そうだね!行ってらっしゃい!」


 チュッ


 先生は俺の頬にキスをした


「!?!?」

「あはは!前島くんめっちゃ顔赤いよ?」

「先生!後で仕返ししますからね!」

「やれるもんならやってみてよ!」


 俺は先生と別れ学校に向かった


 そして教室に着いた


「おーす蒼良。」

「おはよう仁」

「今日も頑張っていこうぜ!」

「そうだな」


 そして社会の授業になった…


「じゃあここわかる人!」

「「………」」

「それじゃあ前島くん!」

「は、はい!」

「ここ答えて?」


 先生は少しニヤニヤしていた

 だが俺は答えを分かっていた


「〜〜です!」

「す、凄いじゃん?前島くん賢いんだね」

「それほどでもないですよ」


 先生は少し悔しがっていた


 授業終わり…


「蒼良さっきの問題よく分かったな!」

「俺、昔から社会が得意でさ、結構知ってるんだよね」

「凄いなぁ」


 廊下を見ると先生がこっちを見ていた

 俺はなにかあると思って行った




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