第3話神様との会話そしてミシェルの罰!

 ミカエルと颯太その後ろをとぼとぼとミシェルが着いていた。


「ミカエル」


[颯太さん緊張してますか?]


「颯太」


[はい、それは神と話すなんて無いですし、死んだら皆神と話すのですか?]


 颯太はふと疑問に思った事を口にするとその


 問にミカエルが答えた。


「ミカエル」


[いえ!そんな事はありません!普通は魂の番人ハーデス様に輪廻の輪に入れてもらって、その後の生まれ替わりを行います!今回の颯太さんの件はこちらの不手際で本来まだ貴方には先の運命があったのですよ!結婚相手も居ましたし!]


 そんな話をしている時、ドデカイ扉が見え、


 ミカエルはその前に止まりノックをして中に


 入ろうと扉を開けた時、神がゲームに白熱し


 ていた姿が見え、ミカエルが急いでドアを閉


 めさせて、颯太に作り笑いをしながら(目が


 すわっていた。)話した。


「ミカエル」


[颯太さん少しミシェルとお待ちください!ちょっとあのア・・もとい神と話してきますから(激怒)]


 ミカエルはそう言うと、中に転移して、言っ


 た、その直後ミカエルの座った声で話す声と


 音が響いた!


「ミカエル」


[ゴリャァ!!クソ神が!人の念話出ないで何して(ドンぼか!)やがる!]


 中から人を殴る音と時折グヂャといく音が聞


 こえる中神の言い訳が混じる。


「神」


[ミカエルちゃん殴ふ(ボコ!!グヂャ)やめて!痛いっ(ボコ!!グヂャ)待ってお願いだから(ボコ)話を聞いてーー!]


 神の悲痛な叫びを聞きながらミカエルがさら


 に口を開く!


「ミカエル」


[はぁ?話を聞けだァふざけんなこのクソ神がぁぁ!!]


 そう言うとさらに殴る音とグヂャグヂャと言


 う音の中ついには神が一言!


「神」


[待って、ミカエルちゃんそんなもの投げたらいくら不死身の私でもーー[死ねやーー]いやーーー!]


 その中でミシェルが颯太に話しかけた、

「ミシェル」


[気にしないで何時もの事だから(ニコリ)]


 ドン!!(グヂャ)最後にミカエルの死ねやの


 後物凄い音と完全に潰れる音がして、


「ミシェル」


[ああ(笑)また神様ミカエル様に潰されちゃた(笑)]


 ミシェルはごく普通にそう話すと部屋の中が


 静かになり、手を拭きながら、ミカエ ルが


 転移してきた、その服には返り血の後ありあ


 りと残っていた。


「ミカエル」


[失礼しました。もうしばらくしましたら、神と話せます!]


 その笑顔と返り血を見て思わず(デビルミカエル)と思ったら次の瞬間ミカエルが!


「ミカエル」


[何か言いました?私はデビルではないですよ(黒い笑)]


 ミカエルは黒いオーラを纏いながら、黒い微


 笑みを浮かべて、颯太を見た。


 颯太がビビりながら待ってると中から神の声


 が聞こえた。


「ミカエル」


[では、改めまして、入りますよ!]


 颯太にそう言うと扉が自然にひらいて中には先ほどボコボコにされたのにすっかり復活している家が微笑みを浮かべ3人にか手招きしていた。


 颯太達は中には入り!深々と頭を下げた。


「神」


[颯太君そんなに畏まらないで、私の名前は創成神(ソウセイシン)ガリューという者です!]


 ガリューは普通に佇んでいるだけなのに凄い


 威圧を感じて、片膝をついてなけれは居られ


「ガリュー」


[話はそちらにいるミカエルから念話にて聞きました、こちらの不手際で貴方の人生をねじ曲げ終わらせたことを心からお詫びします。]


 そう言うと、颯太に深々と頭を下げた、そこ


 にまた、ミシェルが口を出した!


「ミシェル」


[私は悪くないもん!そいつが勝手に突き飛ばしで勝手に引かれたんだから。]



 それはミシェルの最大限の反論だったが


 それがミカエルの逆鱗に触れた!


「ミカエル」


[ミシェルいい加減にしなさい!!貴女は事の重大さが分かってないのですか?はっきり言って羽を取られても、文句の言えないレベルなんですよ!!]


 ミシェルはミカエルの怒りに当てられて、ブルブル震えなが下を向いてしまった。


 その様子を見てガリューがミカエルにひとこ


 と言う。


「ガリュー」


[ミカエルそんなにミシェルを叱らないで上げて下さいね、今回のミシェルの件は

 私が責任を持って受けさせたいので、ミカエル良いですか?]


 本来、下級天使の罰はその直系か決めて、受


 けさせるのが決まりで、今回ミシェルの罰を


 与えるのはミカエルなのである。


「ミカエル」


[本来、罰を決めるのは、私なのですよ!それを理解しての発言ですか?ガリュー様!]


 ミカエルは少しキツい目をして、ガリューに


 聞いた、その視線を受けても怯むことなく、


 むしろ楽しんでいるかのようにガリューが口


 を開く。


「ガリュー」


[もちろん知った上の発言ですが!今回のミシェルの件はミカエル貴方にお任せしたら、ミシェルの羽を切り落として、地獄のルシファーに渡すだろう!]


 ガリューの話を聞いてミシェルは驚きそして


 怯えた、ミカエルはその思考回路に驚き固ま


 った、それを見てガリューは優しく微笑み口


 を開く!


「ガリュー」


[ミカエル貴方は真面目すぎるのですよ、だから、ルシファーの所にミシェルを送ることになる事に苦悩し苦しむのですよ!ここは私に任せては頂けませんか?貴方の苦しむところは見たくないですし、お願いします]


 ガリューはそう言うと、ミカエルに深々と頭


 を下げた。


 ガリューにそこまで言われて、頭まで下げら


 れてはミカエルとて何も言えなくなり、ガリ


 ューにまかせるしか無くなるのであった。


「ミカエル」


[わかりました、ミシェルの件はガリュー様に全てを委ねることに致します。]


 そう言うとミカエルは深々と頭を下げ、押し


 黙った。


「ガリュー」


[すいませんね、颯太君貴方の話が中断してしまって、ミカエルに聞いていることでしょうが、もう一度言いますね!颯太君キミにはまだ先の運命があったのにこちらの不手際でその運命を歪めて、しまいました。]


 先ほどと同じ事を言っているが、ミシェルは


 口を挟まず、下を向いて、話を聞いていた。


 その姿を優しく見て、微笑み言葉を再開し


 た。


「ガリュー」


[ここまではミカエルから聞いてますね?]


 颯太は頷き答えた。


「ガリュー」


[そこで歪めた、お詫びに生き返って頂こうかと思いまして、]


 そこで颯太は首を横に振り口を開いた。


「颯太」


[その話は大変有難いとは思いますが、自分はこのまま人生を終わらせて、良いです。]


 その言葉にガリューとミカエルは驚き顔を見合わせた。


「ガリュー」


「何故ですか?せっかく生き返れるのに何故それを断るのですか?」


 ガリューにしてもミカエルにしても人がこ


んな判断をするのがとても珍しくて驚き聞い


た、しかし何故そのまま死を受け入れるの


かがガリューはとても気になった。


「ガリュー」


[颯太君何故生き返りを拒否するのだね?]


「颯太」


[俺は1人だから、死んで哀しむ人なんて居ないです、まぁ親戚の人に迷惑かけるのが申し訳ないですけど。]


颯太のその悲しげな話を聞いてミカエルがたまらずに口を開いた。


「ミカエル」

[颯太君そんな哀しい事を言わないで下さい!私は多くの人を見ていて、1人だけを見れないのが残念でならないですが貴方にも貴方を愛してくれた、ご両親や兄妹は居なかったのですか?]


ミカエルは自分の言動に違和感を覚えた、本


来大天使ともなると、1人に執着は決してし


ない、なのに何故???私は何故こんなに哀


しいのかが分からない?


そんなミシェルに変わってガリューが、


代わりに颯太に話を聞くことになった。


「ガリュー」


[貴方の意思が尊重されますが、残念です、貴方がそう言うなら、それを尊重させたいのですが、そうなるとミシェルの罪はさらに重くなりますね(微笑み)]


颯太の隣にいた、ミシェルがガリューの話に


最後の方で言われた、罪が重くなると言う言


葉にガタガタと震えだし、その場にペタリと


座り込んで涙を流していた。そんなミシェル


を哀しい眼でミカエルは見つめていた。


「颯太」


[え?えー〜〜?何故ですか??俺が断ったんだだけで何故???ミシェルの罪が重くなるんですか???]


「ガリュー」


[え?何故ってミシェルの罪は貴女の人生をねじ曲げ終わらせたことですよ!そのまま輪廻の輪に入れるのは、私クラスのものでなければ出来ません!それが何を意味するかは分かりませんか?]


ガリューは同然だと言わんばかりな言い方で


話す。


「颯太」


[ミカエルさん何とか言ってください颯太は必死にミカエルに助けを求めた!]


しかしミカエルは首を横に振ると答えた。


「ミカエル」

[颯太さん、ガリュー様のお決めになった事を私では覆せないのですよ、ガリューはこの世界の頂点に立っているのですよ。]


そう言うと唇を血が滴るほど強く噛んでいた!


「ガリュー」


[さて、どうします?]


颯太は心の中で思った、〈このデビルと!!

「ガリュー」


[デビルですが(微笑み)なるほど(黒笑)]


「颯太」


[ぐ!そんな事を言われたら、拒否出来ないじゃないですか!]


颯太はまたあの寂しい世界に戻るのかと、絶


望仕掛けた時、ガリューから思わぬ事を言わ


れた。


「ガリュー」


[(微笑み)さすがに私とて鬼では有りませんからね(笑)貴方からデビルとは言われましかが(黒笑)貴方は孤独過ぎるのが辛いのですよね!]


ガリューが颯太の心の奥底に隠してきた物を


読み取って言った、颯太はそんなガリューに


恐怖しながらも、頷き答えた。


「ガリュー」


[なら、違う世界に転生しましょうか?]


「颯太」


[違う世界?世界は1つだけでは無いのですか?]


颯太は素朴な疑問を洩らした。


「ガリュー」


[私の担当は今四つ有りますよ(笑)]


「颯太」


[他にも担当してる神が居るということなんですか?]


「ガリュー」


[はい!!何人も居ますよ!まぁその辺は今は関係ないので話を戻しますね、貴方に転生してもらう世界は魔法や妖精に精霊魔物にドラゴンがいる世界です。]


「颯太」


[そんな所に転生しても、すぐに死ぬんじゃないですか?]


颯太はいかにも当然のように言った。


「ガリュー」


[もちろん貴方にはこちらの迷惑が原因ですので、それなりにおまけは付けますし、とりあえずミシェルを罰が決まるまで傍に付けますから、任せてください!(微笑み)]


「颯太」

[おまけ?ミシェルも来るんですか?]


「ガリュー」


[はい!!できる限りのおまけとミカエルはとりあえず、白い小鳥に変化させて、念話と多少の回復、攻撃力を使えるようにしますか、元に戻るとかは私の方で規制をかけます]


そう話すと颯太とミシェルに手をかざた。


その暖かい太陽のような優しい光でソウとミ


シェルは段々と意識が遠のく中ガリューが優


しい語りかけてきた。


「ガリュー」


[颯太君今度は兄姉が居る暖かい家庭ですので、思いっきり甘えながら、幸せに育って下さいね!ミシェル貴方も人を知ってミカエルのような優しくそれでいて厳しいそんな天使になれるように頑張るのですぞ!]


颯太は、その優しい声に涙を流しなら、深い


闇に落ちて行った、ミシェルも颯太同様闇に


落ちて行った、最後にミシェルと颯太はガリ


ューにありがとと心の中でつぶやき意識を失


った。

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異世界ビト 梶丸 @kazii

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